Artscene 芸術の風景 -アートシーン 展覧会情報

芸術、美術、展覧会の紹介をしています。

神奈川県・平塚市美術館

artscene2011-11-16



開館20周年記念展 


10月22日(土)-11月27日(日) 


平塚市美術館



http://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/art-muse/2011206.htm




開館時間 9:30-17:00(入場は-16:30)
休館日 月曜日

観覧料 一般900円、高大生500円

20名以上の団体料金は2割引


※中学生以下、毎週土曜日の高校生は無料


※各種障がい者手帳の交付を受けた方と付添1名は無料


※65歳以上で、平塚市民の方は無料、市外在住の方は団体料金(確認できるものを受付でご呈示ください)


※開館20周年記念展企画!和服でご来館の方は、団体料金でご覧いただけます。


※インターネット割引券 をご利用いただくと割引になります



助成 芸術文化振興基金





担当 勝山滋 (当館学芸員)


 1898年東京深川に生まれた伊東深水は、1949年以降神奈川県鎌倉市さらに逗子市に過ごした湘南地方ゆかりの日本画家であり、近代日本画壇に多大な足跡を遺しました。歌川国芳月岡芳年、水野年方、鏑木清方と続く歌川派浮世絵の正統をつぎ、美人画家として一世を風靡した深水は、美人画の巨匠として多く紹介されてきました。一方で深水は、浮世絵とは浮世つまりその時代を表わすもの、という強い信念から、普遍的・観念的な美人というよりも、自分の生きた時代の女性像を描き、明治から昭和戦前の着物姿の女性から、戦争中のたくましい女性や南方風俗、そして戦後は和装・洋装を問わず意思的・個性的な女性の肖像画に本領を発揮しました。このような深水描く女性像は、現代の我々にもなじみやすく、共感を呼ぶものです。また大正から昭和にかけて盛んに制作され、今また脚光を浴びる新版画にも豊かな才能を発揮しました。さらに遡って、明治末から大正初期には社会の底辺で生活する人々にも目を向けています。



 長らく所在不明であった出品作《海風》、女性ファッションを提示し時代をリードしたことを物語る《皇紀2602年婦女図》(ともに1942年、初公開)などによって、これまで顧みられてこなかった女性風俗画家としての幅広く多彩な側面、社会の労働者や貧困層を写しとった浮世絵師としての一面、さらにおおきな芸術運動となった新版画運動の取り組み、さらには風景画にも才能を発揮した新たな深水像を初期から晩年に至る約100点の代表作・優作の展示によって、師である鏑木清方や京都を代表する上村松園という美人画家とは一味も二味も異なる作風と生き方を紹介します。
 


 展覧会図録でも、出品作品図版に加え、このような深水の側面をテキスト、年譜、参考文献を提示し、浮き彫りにします。



平塚市美術館

http://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/art-muse/


〒254-0073 
神奈川県平塚市西八幡1-3-3
phone 0463-35-2111
fax 0463-35-2741


JR東海道線平塚駅(東口改札)北口、または西口から歩約20分。



バスで
JR東海道線 平塚駅東口改札・北口
4番乗り場から――
神奈川中央交通バス 「美術館入口」下車(歩1分)または「日産車体前」下車(歩5分)※「美術館入口」が便利です。運転士さんに確認して乗車してください。



小田急小田原線 伊勢原駅南口から――
神奈川中央交通バス・平塚駅行き乗り場から「美術館入口」下車(歩1分)または「横浜ゴム前」下車(歩5分)※本数が少ないのですが、「平間・大島」経由が便利です。



小田急小田原線 秦野駅
北口から――
神奈川中央交通バス・平塚駅行き乗り場から「銀座通り」下車(歩20分)
南口から――
神奈川中央交通バス・平塚駅行き乗り場から「横浜ゴム前」下車(歩5分)
※電車から乗り継ぎの場合は、伊勢原駅からが便利です。また(南口)からのバスは遠回りです。


小田急小田原線 本厚木駅南口から――
神奈川中央交通バス・平塚駅行き乗り場から「日産車体前」下車(歩5分)

上村松園・伊東深水 (アート・ギャラリー・ジャパン 20世紀日本の美術)

上村松園・伊東深水 (アート・ギャラリー・ジャパン 20世紀日本の美術)