Artscene 芸術の風景 -アートシーン 展覧会情報

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藤沢市民まつり 湘南台ファンタジア

artscene2012-10-18


地元の祭りのPRで小田急江ノ島線湘南台駅の地下通路に設置されたバルーンアートが撤去されることになった。一部住民から「卑わいだ」との苦情を受け、主催者が決めた。依頼を受けて制作したアーティスト男性は「残念だ」と話し、展示の継続を望んでいる。

 作品は、27、28日に開催される「藤沢市民まつり 湘南台ファンタジア」を盛り上げようと実行委員会が、バルーンアートで実績のある北川純さん(47)=横浜市磯子区=に制作を依頼した。

 北川さんは、祭りの人気イベントで恒例のサンバパレードをイメージした作品に仕上げた。天井からつり下げられた直径数十センチ程度のバルーン50個には、女性の下着に見える手作りのサンバの衣装が着けられている。巨大な下半身型バルーンもセクシーな衣装をまとう。

 今月9日の設置後、地域住民から「即刻撤去を」などと藤沢市湘南台市民センターに苦情が寄せられた。市職員が数件の苦情内容を実行委へ伝え、実行委の役員が現地を確認、撤去の方針を決めたという。

 撤去を伝えられた北川さんは「何の反響もないのはつまらないアート。批判があってもいい。ただ、撤去という結論は残念だ。予定通り展示を継続してもらいたい」と話す。

 子連れでバルーンを見上げていた主婦(36)は「インパクトがある。撤去しなくてもいいのでは」と好感。無職の男性(74)は「子どもが見たらちょっとね」と苦笑いしていた。

 祭り最終日の28日まで展示予定だったバルーン作品は、20日に撤去される予定。