Artscene 芸術の風景 -アートシーン 展覧会情報

芸術、美術、展覧会の紹介をしています。

マヤ文明の壁画

グアテマラ西部の高原地帯にあるチャフルにて、民家の台所からマヤ文明の壁画が2005年に見つかった。およそ300年前のものとみられる壁画には、背の高いスペイン人が太鼓や笛を演奏する様子が描かれているが、昨日まで世に知られていなかった。


 この歴史的に貴重な壁画を発見したのは、農業や便利屋として働いているルーカス・アシコナさん(38)。2005年に台所の作り替えのために壁の漆喰をはがしたところ、偶然に見つけたもの。アシコナさん家族が5人の子どもと一緒に暮らす家には部屋が1つしかなく、石や日干し煉瓦、木の板を組み合わせて作られている。

 
 この壁画を損傷させないよう、煮炊きする場所を外に移し、子どもたちには壁画に近づかせないようにしているが、室内は湿度が非常に高くすでに色あせている部分がある。

 
 考古学の専門家らは、首都グアテマラ市から350キロ離れたチャフルでは、民家の壁に隠れたままでまだ見つかっていないマヤ文明の壁画がまだ複数存在するのではないかと指摘している。