Artscene 芸術の風景 -アートシーン 展覧会情報

芸術、美術、展覧会の紹介をしています。

重森三玲 北斗七星の庭展

artscene2012-02-25



ワタリウム美術館
〒150-0001
東京都渋谷区神宮前3-7-6
tel:03-3402-3001
fax:03-3405-7714
e-mail: official@watarium.co.jp



庭園というものは、    

  地上に描かれた絵画であり、

   立体的構成を基本とする

     彫刻だともいえる。




2011年12月4日(日)― 2012年3月25日(日)

         11 時より19 時まで [ 毎週水曜日は21 時まで延長]

  休館日:   月曜日

  入場料:   入場料:大人1,000円 学生800円(25歳以下)



  主催:    ワタリウム美術館ブルーノ・タウト展実行委員会

  助成:    芸術文化振興基金

  テキスト:重森千青(重森庭園設計研究室代表)

   展示協力:グリーン・ワイズ/三菱レイヨン株式会社/
         株式会社堀内カラー/株式会社チェリア


   写真協力:The Isamu Noguchi Foundation and Garden Museum/越智信男


  会場デザイン:    藤原徹平(建築家)


  グラフィックデザイングルーヴィジョンズ


  映像制作:      大房潤一(映像ディレクタ―)


  会場音楽:      細野晴臣(ミュージシャン)






岡山県に生まれ、10代からいけ花や茶道に親しんだ重森三玲が、本格的な作庭に取り組んだのは40代に入ってからでした。
1936年からおよそ3年間という驚異的なスピードで400庭以上の古庭園の実測を行い、日本庭園史を一気に体系化、独学で庭を修得しました。
1939年、三玲43歳の東福寺方丈庭園を皮切りに、生涯に約200あまりの庭をデザインしています。
重森三玲が求めてやまなかった日本の美意識の真髄とは、庭に込めた独特の自然観とは、伝統とのたたかいの末生み出した軽やかなデザインの数々。
この展覧会では、近代の作庭家として最も重要な存在であり、同時に最もアヴァンギャルドであると言われる三玲の庭を改めて検証します。



重森三玲の庭を歩く 会場内に東福寺本坊の庭園《北斗七星の庭》と《小市松の庭》の原寸模型が出現します。


重森三玲の功績、歴史庭園の調査 1934年の室戸台風で甚大な被害を受けた近畿地方の古庭園を見た重森三玲は、庭園の復元と現状把握のため、全国の庭を実測し、『日本庭園史図鑑(全26冊)』をまとめます。ここでは実測図面の一部を展示します。


◯茶室やインテリアデザインも手掛ける 市松模様の天袋、コラージュによる地袋、家名をデザインした引手、茶室の照明、花入れ、絵皿なども展示します。


重森三玲の個性的な書や書簡 


◯若い頃の絵画や墨絵 重森三玲は画家を目指し、日本美術学校で日本画を学んでいます。そのころの絵画作品や墨絵など初めて公開する作品です。


重森三玲の原風景 故郷岡山に、鋭く切り立つ岩山、豪渓と呼ばれるエリア、それはまさに三玲の原点といえる風景です。さらに、イサム・ノグチをつれ、石を求めて歩いた四国各地、その足取りを最新の映像で紹介します。


◯映像による庭体験 本展のために撮りおろしたハイビジョン映像によって重森三玲の代表的な庭園20庭を紹介します。
東福寺方丈庭園/東福寺光明院庭園/松尾大社庭園/西山邸庭園/井上邸庭園/岸和田城庭園/四天王寺学園庭園/重森家生家庭園/西谷邸庭園/小倉邸庭園/友琳の庭/天籟庵茶室・露地/小河邸庭園/漢陽寺庭園など。




1896(明治 29)年 0歳 8月20日岡山県上房郡吉川村大字吉川(現加賀郡吉備中央町)に生まれる。
1915(大正 4)年 11歳 重森三玲設計、父元次郎施工により、処女作茶室「天籟庵」が完成。
1917(大正 6)年 21歳 東京へ移住、日本美術学校入学。(1920年卒業)
1923(大正12)年 27歳 関東大震災によって岡山に戻る。
1929(昭和4)年 33歳 京都へ移住。
1932(昭和7)年 36歳 京都林泉協会設立。
1933(昭和8)年 37歳 日本新興いけばな協会を創設。
1936(昭和11)年 40歳 全国の古庭園第一次実測調査開始。(1938年終了)
1939(昭和14)年 43歳 東福寺方丈庭園<八相庭>(京都市)を作庭。
1940(昭和15)年 44歳 四国古庭園調査で阿波国分寺庭園を発見する。
1949(昭和24)年 53歳 いけばな研究グループ「白東社」創立。
1957(昭和32)年 61歳 イサム・ノグチユネスコ庭園のための石を探しに二人で四国を訪ねる。
1960(昭和35)年 64歳 小河邸庭園・茶庭(島根県)の作庭に取りかかる。(1965年完成)
1969(昭和44)年
73歳
友琳会館庭園<友琳の庭>(京都市)を作庭。
漢陽寺庭園(山口県)の作庭に取りかかる。(1973年完成)
1971(昭和46)年 75歳 全国の古庭園第二次実測調査開始。
1974(昭和49)年 78歳 松尾大社庭園(京都市)に取りかかる。
1975(昭和50)年 78歳 3月12日入院中の病院にて死去。
5月、松尾大社庭園(京都市)が重森完途により完成。
1976(昭和51)年 遺著『日本庭園史大系』(全35巻)完結、発行。










トーク「庭をめぐる話」



1月13日(金)18:00〜20:00
出演:柏木 博(デザイン評論家)
日本の意匠をめぐって



1月20日(金)18:00〜20:00
出演:藤森照信(建築家、建築史家)
庭とは何か?



1月26日(木)18:00〜20:00
出演:重森千青(重森庭園設計研究室代表)
重森三玲の生涯



3月23日(金) 18:00〜20:00
出演:松岡正剛(編集工学研究所所長、ISIS編集学校長)
枯山水



諸事情により、変更の場合がございます。
参加費:各1500円(ワタリウム美術館サポート会員は御招待/一般会員とartpass会員は各1200円)


申込方法
○ご希望の回、お名前、参加人数、ご連絡先(住所/電話番号/Fax番号又はE-mailアドレス)をご記入の上、E-mail:official@watarium.co.jpまたは、Fax:03-3405-7714までお送り下さい。



ご予約は、ご入金をもって完了となります。ワタリウム美術館受付にて事前にお支払い頂くか、下記の口座へお振込下さい。ご入金確認後、期日迄に、ご参加のご案内をお送りします。
振込先:三井住友銀行 青山支店(普)1033281(名義)ワタリウム美術館


(なお、ご入金後のお客様のご都合による払い戻しはできませんので、ご注意下さい。)


ツアー「庭をめぐる旅」
1月28日(土)・29日(日) 庭をよむ ― 禅の庭と小掘遠州の空間 講師:野村勘治(野村庭園研究所所長)
2月 4日(土)・ 5日(日) 重森三玲の庭をめぐる:岡山/山口/島根 講師:重森千青(重森庭園設計研究室代表)
2月18日(土)・19日(日) 小川治兵衛の庭をめぐる 講師:鈴木博之(建築史家)
2月25日(土)・26日(日) 神の庭、仏の庭、農の庭 講師:進士五十八(造園学者、農学者)
3月 3日(土)・ 4日(日) 重森三玲の庭をめぐる:京都 講師:重森千青(重森庭園設計研究室代表)
日程未定            京の茶庭
*こちらはワタリウム美術館メンバーシップ限定の催しです。 講師:千宗屋(武者小路千家



申込方法 ○ ご参加ご希望の方は、ご希望の回、お名前、ご連絡先(住所/電話番号/Fax番号又はE-mailアドレス)をご記入の上、
E-mail:official@watarium.co.jpまたは、Fax:03-3405-7714までお送り下さい。ご参加のご案内をお送りいたします。
<優先申込>ワタリウム美術館メンバーシップ(サポート会員/一般会員/artpass会員)の方は12/13より、特別割引にて申込スタート。一般の方は12/22より申込受付を開始いたします。(定員になり次第〆切)




「北斗七星の茶会」 
一腕の茶を喫することは、
「宇宙を一腕に溶かして飲む」という最高のものが会得出来てのみ、
それが茶の湯であり、茶人であり、禅者であり、本当の生活者だと私は心得ている。





重森三玲 1972年 (日本庭園史大系 月報No.7より)

土曜日の午後、会場内の庭で、三玲が愛したお茶をお楽しみください。
茶箱にて、一服お点て致します。
人数限定。


 毎週土曜日 15:00〜15:30
  参加費:各1200円 (とらや<季節の生菓子>・おみやげ付き)


申込方法 ○ご希望の土曜日の日付、お名前、参加人数、ご連絡先(住所/電話番号/Fax番号又はE-mailアドレス)をご記入の上、E-mail:official@watarium.co.jpまたは、Fax:03-3405-7714までお送り下さい。ご参加のご案内をお送りいたします。

 参加費はご参加当日、ワタリウム美術館受付でお支払い下さい。展覧会チケット(会期中、何度でも入場できるパスポート制)が別途、必要です。

 



 事前の申し込みが必要です。申し込みや詳細の問い合わせは、ワタリウム美術館(電話03-3402-3001、e-mail official@watarium.co.jp)まで御連絡下さい。


 振込先:三井住友銀行 青山支店 (普)1033281 (名)ワタリウム美術館