Artscene 芸術の風景 -アートシーン 展覧会情報

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人形浄瑠璃 文楽

artscene2014-02-27


 人形浄瑠璃文楽の分野で人間国宝太夫浄瑠璃語り)、竹本住大夫(たけもとすみたゆう)が、5月の東京・国立劇場公演「沓掛村」を最後に引退する。89歳の高齢に加え、2012年に発症した脳梗塞の後遺症が思うように回復せず、現役を退く。4月の本拠地・大阪での国立文楽劇場公演とともに引退興行とする。28日、大阪市内で会見する。


 幼時に人間国宝・先代住大夫の養子となり、1946年4月、二代豊竹古靱(こうつぼ)大夫に入門して同年8月初舞台。85年、七代住大夫襲名。時代物、世話物を問わず浄瑠璃界で活躍し、近松ものでも境地を築いた。2005年文化功労者になっている。


 最高峰の切場の語りとして文楽界を牽引してきたが、当時の橋下徹大阪市長の市政改革に伴う補助金見直しになっていた2012年7月、脳梗塞で倒れた。右半身と言語に残った後遺症のリハビリをして2013年1月に文楽劇場で舞台復帰。2014年2月の国立劇場公演にも出演していた。


 悪声を自認しながら根強いファンがあり、朝日賞、菊池寛賞など受賞。

文楽のこころを語る (文春文庫)

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七世竹本住大夫 限りなき藝の道

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