Artscene 芸術の風景 -アートシーン 展覧会情報

芸術、美術、展覧会の紹介をしています。

皇室の名品 ―近代日本美術の粋

artscene2013-12-09






http://www.momak.go.jp/Japanese/exhibitionArchive/2013/400.html



 京都国立近代美術館のみで開催される本展は、代々の皇室に引き継がれてきた美術品群が国に寄贈されたことを受け、平成5(1993)年に開館した宮内庁三の丸尚蔵館が所蔵する美術工芸品の中から、選りすぐった近代以降の作品約180点を六つの章に分け、体系的に紹介するものです。日本画横山大観(1868-1958)、竹内栖鳳(1864-1942)、油彩画の高橋由一(1828-1894)、彫刻の高村光雲(1852-1934)、七宝の並河靖之(1845-1927)、金工の海野勝�愬(1844-1915)等の作品が出品される予定です。これらの作品は明治21(1888)年に竣工した明治宮殿に調度として飾られたもの、御下命により制作されたもの、展覧会でお買い上げになられたもの、御即位等皇室の御慶事に各方面から献上されたもの、御慶事の儀式で使用されたものや御肖像で、明治・大正・昭和と大切に受け継がれてきた、まさに近代日本美術の「粋(すい)」と言える作品群です。
 また、本年12月に天皇陛下は傘寿を迎えられます。その佳き年と、京都国立近代美術館の開館50周年、宮内庁三の丸尚蔵館の開館20周年が重なりました。各館の記念行事の一つとして、皇室とは特別にゆかりの深い京都の地で、皇室が護り育んでこられた近代日本美術の粋を体系的に広くご観覧いただけるまたとない機会となるでしょう。日本近代美術史に燦然と輝く至高の作品群が初めて一堂に展覧される本展をどうぞお見逃しなく。


主な展示

川之邊一朝、海野勝�愬、六角紫水ほか 《菊蒔絵螺鈿棚》 明治36(1903)年 
宮内庁三の丸尚蔵館所蔵 (前期のみ)


上村松園《雪月花》昭和12(1937)年 宮内庁三の丸尚蔵館所蔵 ※後期のみの展示


関連リンク
公式サイト http://k-meihin.exhn.jp/

会期
2013年11月9日(土)〜 2014年1月13日(月・祝)
前期:11月9日(土)〜 12月8日(日)
後期:12月11日(水)〜 1月13日(月・祝)
※前期・後期で大部分の作品を展示替え予定です。
 詳しくは、公式サイトでご確認ください。

開館時間
午前9時30分〜午後5時(入館は午後4時30分まで)

休館日
毎週月曜日
及び12月10日(火)、12月24日(火)、12月30日(月)〜1月2日(木)
[ただし12月23日(月・祝)、1月13日(月・祝)は開館]

主催
京都国立近代美術館
宮内庁
日本経済新聞社

共催
NHK京都放送局
京都新聞社

協賛
月桂冠
中村藤𠮷本店
日本写真印刷
ミキモト
アサヒグループホールディングス
ワコールホールディングス
京セラ

協力
あいおいニッセイ同和損保
川島織物セルコン

関連イベント
記念鼎談
■「皇室が護り育てた近代日本美術」
 高階秀爾氏(大原美術館館長、東京大学名誉教授)
 尾崎正明氏(本展企画・監修者、前京都国立近代美術館長)
 太田 彩氏(宮内庁三の丸尚蔵館主任研究官)
日時:11月23日(土・祝)午後1時30分〜3時
会場:京都国立近代美術館1階講堂
定員:100名(聴講無料、当日午前11時から受付にて整理券を配布します)


記念講演会
■「皇室と近代日本工芸」
 松原龍一(当館学芸課長)
日時:11月16日(土)午後2時〜3時30分
会場:京都国立近代美術館1階講堂
定員:100名(聴講無料、当日午前11時から受付にて整理券を配布します)

■「皇室と明治の美術」
 古田 亮(東京藝術大学大学美術館准教授)
日時:12月14日(土)午後2時〜3時30分
会場:みやこめっせ 京都市勧業館 地下1階大会議室
京都市左京区岡崎成勝寺町9−1)
定員:100名(聴講無料、当日午後1時から会場受付にて整理券を配布します)

広報資料
チラシ PDF形式(1MB)  http://www.momak.go.jp/img/2013/400/flyer400.pdf