富田有紀子展
富田は幼いころから祖父・小林猶治郎を慕い、その影響で高校在学中から絵画の公募展に出品していました。(富田は小林猶治郎の娘・華子の長女にあたります。)本展は「超然孤独の風流遊戯 小林猶治郎展」に合わせて、気鋭の現代美術家の画業を紹介するものです。
富田が画家として注目を集めたのは、平面作家の登竜門のひとつ「VOCA'96 現代美術の展望展」で奨励賞を受賞したころからです。やわらかな襞が画面いっぱいに満ち溢れひろがりゆくイメージを持つ抽象画は、見るものに鮮烈な印象を与えました。近年では色鮮やかな花や果実を画面いっぱいに描き出し、まわりの空間まで暖かな光に包まれるような美しい油彩画を発表しています。企画展「小林猶治郎展」と同時に開催する本展は、現代美術家・富田有紀子の魅力を紹介するとともに、大正から昭和にかけて活躍した祖父と、今日注目のアーティストの時空を越えた共演となります。一足早い春の気配に満ちたエネルギッシュな空間が皆様をお迎えします。
2013年(平成25)2月17日(日)〜4月7日(日)
□開館時間 午前10時−午後6時(入館は午後5時30分まで)
□休館日 月曜日
□会場 練馬区立美術館2F展示室
□観覧料
一般500円/高・大学生および65〜74歳300円/中学生以下および75歳以上無料
その他各種割引制度あり
本展チケットで同時開催「小林猶治郎展」も観覧可
□展示内容 油彩画約100点、立体作品5点
同会期中、富田有紀子の祖父・小林猶治郎(1897-1990)の展示を同時開催
□主催 練馬区立美術館、読売新聞社、美術館連絡協議会
□協賛 ライオン、清水建設、大日本印刷、損保ジャパン、日本テレビ放送網
□会期中のイベント
「学芸員によるギャラリートーク」 *当日有効の展覧会チケットが必要
会期中の毎週土曜日 午後3時〜 *3月2日、30日はゲスト=富田有紀子(出品作家)が参加
「記念ジャズライブ」
無料・申込不要 ただし、展覧会はチケットが必要
3月17日(日)15:00〜 ピアノ=青木裕子、アルトサックス=田村俊雄、ギター=朝比奈治郎