Artscene 芸術の風景 -アートシーン 展覧会情報

芸術、美術、展覧会の紹介をしています。

福島 双葉ばら園 写真展

artscene2013-02-03




福島原発から8キロのバラ園」震災前後の写真を展示


福島第一原発から約8キロの場所にあった「双葉ばら園(同県双葉町)」の今昔を写した写真展が、今月13日まで「HCLフォトギャラリー新宿御苑」で開催されている。

 かつて福島でバラの名所と知られていた同園は、現在、警戒区域に指定され、自由に出入りできない。そこで、愛好家が撮影した震災前の美しい写真と、園主が撮影した現在の荒れた姿を並べて展示。原発事故による被害の大きさを伝えている。

 主催者は「横浜ばら写真の会(横浜市)」で、入場料は無料。8〜14日には、銀座の「フレームマン・ギンザ・サロン」でも開催する予定。




原発事故後の双葉ばら園。美しかった園内には荒れ果てた光景が広がる(12年11月)=岡田さん撮影 バラの名所として知られていた福島県双葉町の「双葉ばら園」の震災前と今の姿を伝える写真展が、東京都新宿区の「HCLフォトギャラリー新宿御苑」で開かれている。


 震災前の美しい庭園と、震災後の荒れ果てた様子を並べた写真など約50点を展示し、東京電力福島第一原発事故が与えた影響の大きさを訴えている。


 園主の岡田勝秀さん(69)が家族と40年以上かけて造り上げた同園では、約700種、7000株以上のバラを栽培。大手観光会社のバスツアーが組まれる人気で、震災前は毎年約5万人が訪れた。しかし、原発事故でばら園も警戒区域内になり、事実上の閉園状態に。岡田さんも避難し、今は茨城県つくば市で暮らす。


 写真展を企画したのは、バラ愛好家らでつくる「横浜ばら写真の会」(横浜市)。「写真を通して、原発事故が奪ったものの大きさや悲惨さを伝えたい」と昨年、岡田さんに開催を提案した。



 事故後、ばら園は手入れする人もなく、岡田さんには「荒れ果てた姿は見せたくない」との思いもあったが、趣旨に賛同して協力を決意。昨年6月と11月、自ら防護服を着て園内に入り、震災前に会員らが撮った写真と同じ構図で撮影した。



 
新宿会場の展示は13日まで。
8〜14日には東京・銀座の「フレームマン・ギンザ・サロン」でも開き、約80点を展示する。

入場無料。

3月に福島県宮城県での開催も計画している。

問い合わせ
横浜ばら写真の会講師の松田久子さん(045・713・2838)へ。




バラの名所として知られていた福島県双葉町の「双葉ばら園」の震災前と今の姿を伝える写真展が、東京都新宿区の「HCLフォトギャラリー新宿御苑」で開かれている。


 震災前の美しい庭園と、震災後の荒れ果てた様子を並べた写真など約50点を展示し、東京電力福島第一原発事故が与えた影響の大きさを訴えている。


 園主の岡田勝秀さん(69)が家族と40年以上かけて造り上げた同園では、約700種、7000株以上のバラを栽培。大手観光会社のバスツアーが組まれる人気で、震災前は毎年約5万人が訪れた。しかし、原発事故でばら園も警戒区域内になり、事実上の閉園状態に。岡田さんも避難し、今は茨城県つくば市で暮らす。


 写真展を企画したのは、バラ愛好家らでつくる「横浜ばら写真の会」(横浜市)。「写真を通して、原発事故が奪ったものの大きさや悲惨さを伝えたい」と昨年、岡田さんに開催を提案した。


 事故後、ばら園は手入れする人もなく、岡田さんには「荒れ果てた姿は見せたくない」との思いもあったが、趣旨に賛同して協力を決意。昨年6月と11月、自ら防護服を着て園内に入り、震災前に会員らが撮った写真と同じ構図で撮影した。




写真展「私たちが愛したバラ園」−福島・双葉に美しいバラ園があった


福島県双葉郡双葉町、今は警戒区域に指定され許可なく入ることのできないこの町に、2万坪のバラ庭園がありました。モダンローズ・オールドローズ・原種など700種類、約7.500株のバラがあり、5月下旬から晩秋まで、訪れる人々を魅了してきました。

■「双葉ばら園」

「双葉ばら園」は、福島第一原子力発電所からおよそ8kmの場所にありました。
「わが国で最も美しい個性的なバラの庭園」「手入れの徹底さは群を抜いている」と賞され、この園の見学だけが目的の日帰り観光バスツアーが組まれるほどの名園は、2011年3月12日に突然、打ち捨てられることになりました。
原発に近く、政府の避難指示を受け戻ることが叶わなくなったバラ園は、ただ荒れていくばかりです。





■写真展を開く
そのバラ園のことを知ってもらいたいと、かつて「双葉ばら園」に足を運んだことのあるバラの花の大好きな人たちからの声がだんだん大きくなり、写真展を企画しました。
会場には、10年以上この園で春の撮影会を開いてきた「横浜ばら写真の会」のバラの花と、園主・岡田勝秀氏が2010年6月に撮った花の盛りの園と、2012年6月と11月に写真展のために撮影した園の有様を展示します。
写真展は2013年1月31日(木)〜2月13日(水)新宿御苑前のHCLフォトギャラリー、2月8日(金)〜14日(木)銀座のフレームマン・ギンザ・サロンの2会場で震災と避難の日から2年目のちょうど一か月前、2月11/12日を含めた期日に開催します。
これらの写真は、3月11日に福島で展示する準備をしています。





■素敵なバラ園でした
「緑の芝生と大きな木々、たくさんのバラ。中にいるだけで幸せになれるバラ園でした。」
「岡田さんに、もう一度、大雨が降った直後でもびくともしないバラを持ったバラ園を、岡田さんの感性の凝縮されたバラ園を、無念の思いを乗り越えて作って頂きたいです。」
「原種、モダンローズ、オールドローズイングリッシュローズ、ツルバラ、バラの種類が全部詰まっていて、それぞれに合わせて手入れされ、活き活き咲いていました。」
「個人のバラ園だから、青年のころからの夢のかたちを40年かけて作り上げることができたのです。40年前は、国内の苗木は限られた種類しかなく、イギリスから取り寄せ、増やしていったそうです。」
「花の姿が良く、愛情を受け、のびやかに咲いていました。」
「高い木が配置されて、自然の中に咲く色とりどりのバラ、イギリスを彷彿とさせるバラ庭園でした。」






■撮影

岡田勝秀氏:双葉ばら園の園主、40年かけて世界のバラ愛好家に誇れる「双葉ばら園」を作り上げました。


「横浜ばら写真の会」:横浜近郊のバラの愛好家とアマチュアの写真家が集い、1998年、横浜市内で結成されました。写真家の指導の下、各地のバラ園で撮影を重ね、毎年写真展を開いてきました。この写真展は32回目になります。