黒沼ユリ子 震災バイオリン
Mainichi
黒沼ユリ子さん、震災バイオリンで二重奏
「奇跡の一本松」があしらわれた「震災バイオリン」を演奏する黒沼ユリ子さん(右)とアドリアン・ユストゥスさん 紀尾井ホール
メキシコ在住のバイオリニスト、黒沼ユリ子さん(72)と弟子のアドリアン・ユストゥスさん(42)が17日夜、東京都内で二重奏を披露した。演奏したのは、岩手県陸前高田市のがれきの流木で作られた「震災バイオリン」。皇后さまをはじめ約700人が鑑賞した。
バイオリンは、ストラディバリウスの修復で知られる中沢宗幸さん(72)が制作。震災を忘れないために1000人の演奏家が弾く「千の音色でつなぐ絆」を企画し、すでに100人以上が弾き継いできた。
ユストゥスさんは「弾く者の気持ちに敏感に反応し、温かい音を出す」と絶賛。