Artscene 芸術の風景 -アートシーン 展覧会情報

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夕張市 知られざる世界の動物館

 北海道夕張市財政破綻により閉鎖されていた「知られざる世界の動物館」が収蔵する哺乳類や鳥類、両生類などの剥製641体が、国立科学博物館(東京都台東区上野)に一括で無償譲渡されることになった。希少種の取引規制などを定めた「種の保存法」で、一般の売買や譲渡が禁止されている動物の剥製もあり、市は対応に苦慮していた。法令で譲渡が認められている数少ない団体である科学博物館側から救済的に申し出があったために譲渡が成立した。

 剥製の譲渡は24日の市議会行政委員会で市が明らかにし、動物館の剥製は、希少動物のトラ、クロサイアジアゾウなどで総購入費用は、約9600万円かかっているが、現在は高額のものでも1体が数千円程度になっている。



 この動物館は1983年に開館したが、市の財政破綻で、運営する第3セクターが2006年に破産。2007年に民間会社が指定管理者になったが2008年には管理が返上されてその後完全に閉鎖していた。