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約1000万年前のアユの化石

artscene2012-06-02


 
 島根大(松江市)は保管していた魚の化石が、約1000万年前の世界最古のアユの化石であることがわかったと発表した。


 東アジアで分布するアユは、氷河期が始まった約258万年前に出現したとするのがこれまでの定説だが、今回はこれを約750万年遡ることになる。


 化石は40年前、松江市内で、島根大の学生が発見。合計で6点あり、うち2点はほぼ全身の骨格(長さ4〜6センチ)が残っている。大きさから「ワカサギ」とみられていたが、魚の化石に詳しい小寺春人・鶴見大講師(比較解剖学)らが島根大を訪れた際、珍しい化石だと気づき、電子顕微鏡で観察。アユ固有の櫛のような歯を確認し、骨格も現在のアユの稚魚と同じだった。