Artscene 芸術の風景 -アートシーン 展覧会情報

芸術、美術、展覧会の紹介をしています。

マリー・ローランサンとその時代―巴里(パリ)に魅せられた画家たち

artscene2012-05-30





共催

マリー・ローランサン美術館、高梁市成羽美術館、一宮市三岸節子記念美術館、ニューオータニ美術館


ニューオータニ美術館

7月14日〜9月30日



特別展「マリー・ローランサンとその時代―巴里(パリ)に魅せられた画家たち」



 特別展「マリー・ローランサンとその時代 − 巴里に魅せられた画家たち」では、華やかさの陰に憂いを込めた女性像が広く知られ人気を博している、女流画家マリー・ローランサン(1883〜1956)を中心に、芸術の都・パリに魅せられたフランスおよび日本の画家たちの作品や資料、計116点を紹介します。



 全国美術館会議の小規模館研究部会の学芸員有志による共同企画となる本展は、各地の個性豊かな美術館から日仏作家たちの優れた作品群を集めて構成されています。会場では、世界最大のローランサンのコレクションを持つことで知られていたマリー・ローランサン美術館(平成23年9月閉館)の油彩、版画、資料などの計49点を軸に、ローランサンと同じくパリに生まれたルオーやユトリロ、ドラン、ヴラマンク、各国から集まりパリの画家となったキスリングやドンゲン、藤田嗣治荻須高徳、さらにパリに客死した佐伯祐三やパリに憧れて留学した児島虎次郎、小磯良平らの作品群、そして当時のパリを席巻していたバレエ・リュス(ロシア舞踊)資料などが展覧されます。



 ローランサン作品を常時展示していたマリー・ローランサン美術館(長野県)の閉館後、その作品群をまとまって見る機会は貴重なものとなりました。ローランサン小磯良平をはじめ多くの画家たちが魅せられ、交錯したパリの空気と彼らの芸術をお楽しみください。



出展作家:

マリー・ローランサン、モーリス・ユトリロ、ジョルジュ・ルオー、モーリス・ド・ヴラマンクアンドレ・ドラン、モイズ・キスリング、キーズ・ヴァン・ドンゲン、シュザンヌ・ヴァラドン藤田嗣治佐伯祐三小磯良平荻須高徳、児島虎次郎、三岸節子、古家新、徳永仁臣、佐分眞



マリー・ローランサン「扇をもつ若い女
1950年頃 油彩 55.0×46.0cm
マリー・ローランサン美術館蔵


マリー・ローランサン
「モンテスパンとラヴァリエール」
1952年頃 油彩 55.0×46.5cm
マリー・ローランサン美術館蔵


マリー・ローランサン「三人の若い女
1953年頃 油彩 97.3×131.0cm
マリー・ローランサン美術館蔵



佐伯祐三「扉」
1928年 油彩 73.3×60.4cm
田辺市立美術館蔵



児島虎次郎
「手鏡を持つ婦人」
1920年 油彩 116.0×90.0cm
高梁市成羽美術館蔵



荻須高徳「創作家具屋」
1929年 油彩 60.6×81.0cm
稲沢市荻須記念美術館蔵



小磯良平「青衣の女」
1929年 油彩 73.0×60.0cm
神戸市立小磯記念美術館