福島原発関連写真展・小原一真
写真集「Reset Beyond Fukushima」/写真展「3.11」
東京、大阪で同時開催している「Kazuma Obara Photo Exhibition 3.11」。
震災直後から一年間、被災地の姿を追った写真集。未だ収束の目処が立たない福島第一原発、そこで働く作業員のポートレートをインタビューと共に掲載する。
大阪では、原発作業員として先ごろまで働いていた、小川篤さん(44歳)らを招待してトーク報告会も行った。
第1部:東日本大震災被災地の状況
第2部:福島第一原発で働く作業員(ポートレート/インタビュー)
第3部:被災地の今
エピローグ:三宅 純(作曲家)
出版社:Lars Müller Publishers(スイス)
価格:5800円(税込)
言語:日本語/英語
カラー写真集(洋書):216頁
Supported by DELFONICS/CARHARTT
販売:DELFONICS(渋谷パルコパート1/表参道ヒルズ本館B3F/新丸の内ビルディング1F/パリ、ルーブル)
洋書専門店、写真展特設サイト(http://RESETbeyondfukushima.com/)
書籍リンク:http://www.lars-mueller-publishers.com/en/catalogue-society/reset-beyond-fukushima
Reset--Beyond Fukushima: Will the Nuclear Catastrophe Bring Humanity to Its Senses?
- 作者: Adriano A. Biondo,Lars Muller
- 出版社/メーカー: Lars Mueller
- 発売日: 2012/03/25
- メディア: ペーパーバック
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【写真展】
Kazuma Obara Photo Exhibition「3.11」 東京、大阪
昨年7月から取材を始めた福島第一原発で働く作業員たちのポートレートと彼らへのインタビューを掲載。未だ明らかにされる事のない作業員の存在。なぜ、彼らはそこで働いているのか。モザイクの向こう側にいる等身大の彼らの姿を紹介。東京20点、大阪60点を展示。
東京:デルフォニックス渋谷ギャラリー(パルコパート1B1F)
営業時間:10:00-21:00
期日:3月10日(土)-4月8日(日)(会期延長致しました)
詳細(Web):http://www.delfonics.com/news/2736.html
大阪:photo gallery Sai
期日:3月10日(土)- 4月1日(日) 12:00〜20:00(木曜日定休)
関連イベント:3月18日(日)「フクシマから伝えること1」福島県出身ジャーナリスト藍原氏との対談
3月25日(日)「フクシマから伝えること2」福島第一原発作業員の想いと日常
4月1日(日) 祈りの舞踏「千の雫、千の祈り」
詳細(Web):http://photo-sai.com/exhibition/2012_exhibit/2012_03_311/2012_311.html
大阪:STANDARD BOOK STORE 心斎橋
期日:4月2日(月)- 4月12日(木)
関連イベント:4月7日(土)「今、フクシマと向き合うこと」
詳細(Web):http://www.standardbookstore.com/archives/66041256.html
下記、「はじめに」より
初めて原発で働く作業員に出会ったとき、原発というフィルターを通さない、ありのままの彼らを伝えたいと思った。
テレビで隠されたモザイクの後ろにある顔、声色が変えられる前の本当の声、画面に映し出された手の先にあるもの。目に見えないものを見えるものにしたかった。
3,11以降の原発事故とその後の報道は、そこで働く作業員の存在を、 私たちからずっと遠い、想像すらもつかないところに追いやってしまった。
事故後、福島県の原発で働いていた人間は、生活基盤となる職場を失ってしまった。 彼らの当たり前の生活は爆発した職場とともに失われた。
多くの福島県出身の作業員も避難生活を余儀なくされ、気づいた頃には、帰る家も失っていた。 そんな日常の大きな変化の中で、以前とは似ても似つかない形に変形してしまった職場に戻り、 収束作業に従事している作業員がいる。県外から来て収束業務に携わっている作業員がいる。
震災復旧事業として、初めて原発での業務にのぞむ作業員がいる。仕事だから、家族がいるから、技術と知識があるから。
彼らは今、日本国民を、世界中をさらなる放射能汚染から守る仕事をしている。 その仕事は、決して美化されるだけではすまない様々な問題を孕んでいるが、 僕らの今ある、当たり前のように見える日常は、彼らの仕事の上に成り立っている。
僕は、彼らのことをもっとたくさんの人に知って欲しかった。 彼らをもっと身近に感じて欲しかった。