東日本大震災の津波で流失した北茨城市の茨城大学五浦美術文化研究所六角堂(六角堂)が再建され、17日、完工式が行われた。関係者は「震災からの復興の象徴に」と期待を寄せた。
六角堂は、思想家・美術家の岡倉天心による創建当時(1905年)の姿の復元を目指し、昨年11月に着工。総工費約4300万円のうち、約3900万円は国内外からの寄付があてられた。赤い塗料「ベンガラ」は岡山県高梁市の老舗、「西江邸」から寄贈された。
完工式には橋本昌知事や茨城大の池田幸雄学長、工事関係者ら約150人が出席。一般公開は28日から。日没後はライトアップされる。