Artscene 芸術の風景 -アートシーン 展覧会情報

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特別展示:「ルーヴル美術館からのメッセージ:出会い」

artscene2012-02-14





《花の香りの賛美》と呼ばれる石碑:
デメテルとコレー(?)、二人の女神の出会い
古代ギリシア 紀元前470-460年頃
ルーヴル美術館
© 2006 Musée du Louvre /
Daniel Lebée et Carine Deambrosis





会期・会場
2012年4月27日(金)〜6月3日(日)岩手県立美術館盛岡市


2012年6月9日(土)〜7月22日(日)宮城県美術館仙台市


2012年7月28日(土)〜9月17日(月・祝)福島県立美術館福島市



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ルーヴル美術館は、岩手、宮城、福島の東北三県で、ルーヴルのコレクション作品24点を集めた展覧会を開催します。




ルーヴル美術館は、長きにわたり、日本と密接で強い関係を築いてきました。ルーヴル美術館においても、毎年非常に多くの日本人来館者をお迎えしています。また、ルーヴルは、日本とこれまで数多くのプロジェクトを実現してきました。



2011年3月11日の震災以後、ルーヴル美術館は、日本の皆様、特に被災者の皆様に向けて連帯の気持ちを伝えたいという思いを強くもちました。芸術と芸術に触れる機会こそが、非常に厳しい状況である今こそ必要であると考え、また、ルーヴルの作品を通して、連帯の気持ちを伝えることが、私たちにできる最良の方法だと信じ、東北三県を巡回する展覧会の開催を企画しました。




 「出会い」をテーマとし、ルーヴル美術館の様々な部門からの出展24作品を通して『聖なる対話』、『聖なる愛、世俗の愛』、『三美神』を構成の柱として、さまざまな出会いや対話の表現を紹介します。今回の特別企画展は、東北へ向けた連帯文化事業を結集する試みで、2011年5月、在日フランス大使館により開始されたキャンペーン『日本とフランス、共に明日に向かって』と連携して行われます。



コミッショナー:ジャン=リュック・マルチネズ
ルーヴル美術館古代ギリシアエトルリア・ローマ美術部長)


主催:
ルーヴル美術館岩手県立美術館宮城県美術館福島県立美術館


後援:
在日フランス大使館





平成24年度常設展第1期展示では前期には特別展示「ルーヴル美術館からのメッセージ:出会い」展を、後期には当館コレクションを紹介する展示を行います。


また、松本竣介舟越保武展示室では、松本と親交の深かった画家麻生三郎の特集展示を行います。




[特別展示] ルーヴル美術館からのメッセージ:出会い


2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震の被害の様子がメディアを通じて瞬時に世界に報道されると、国内および世界各国から救護や支援の手が次々と差し伸べられ、さまざまな面で支えていただいたことは岩手に住む私たちの記憶に鮮明に残っているところです。




フランスのルーヴル美術館においても、震災以降、日本、とりわけ東北で被災した方々に向けて、同館所蔵の作品展示を通して連帯の気持ちを伝えたいという機運が高まりました。そして、東北3県の県立美術館を巡回する展覧会プロジェクトが生まれ、本展趣旨に賛同する企業等の協力を得て実現に漕ぎつけたものです。



本展では「出会い」というテーマのもと、ルーヴル美術館の8部門から選ばれた23点の作品を紹介します。ギリシアやエジプトなどの古代文明から18世紀末にかけての西洋美術の作品のうち、人と人とのつながり、愛、友情といった普遍的なキーワードに基づいて選ばれた作品が並びます。さらに、当館のコレクションから本展のテーマに呼応する作品を選び、併せて展示します。



本展開催により、ルーヴル美術館と私たちの間をさらに強く結びつけるとともに、本展をご覧になる方々に、心静かに美術に向き合う時間と、心の平和と豊かさをもたらすものになることを願うものです。


http://www.dnp.co.jp/news/10028691_2482.html