Artscene 芸術の風景 -アートシーン 展覧会情報

芸術、美術、展覧会の紹介をしています。

上田宗箇 武将茶人の世界展

artscene2012-01-15



上田宗箇 (うえだそうこ/1563年−1650年)
武将、茶人。尾張、星崎生まれ。通称佐太郎、重安と名乗る。法諱、宗箇。官位は、従五位下、主水正。丹羽長秀豊臣秀吉に仕える。関ヶ原の合戦後、阿波の蜂須賀家政紀伊浅野幸長に招かれる。浅野家の安芸移封に伴い、広島の地に赴き、広島県西部の一万七千石を領有した。茶道を利休、織部に学び、武家茶の創作に尽力した。



上田宗箇流
桃山を代表する武将茶人の一人、上田宗箇を流祖とし、上田家(四代目以降は広島藩国老)代々によって、今日まで広島の地に伝統を承け継ぐ流派。「茶事預り」制度を設け桃山慶長時代の茶の湯の世界を保った。広島を本拠に中国地方、関西、関東、ドイツ、アメリカ、オーストラリアなど国内外に門下がある。



http://matsuya.com/m_ginza/exhib_gal/details/20111230_ueda.html


松屋銀座
〒104-8130 

東京都中央区銀座3−6−1 

電話: 03-3567-1211


「ウツクシキ」桃山の茶 秀吉、織部そして宗箇
生誕四五〇年記念 上田宗箇 武将茶人の世界展
2011年12月30日(金)−2012年1月16日(月) 10:00−20:00
<12月31日(土)18:00、1月2日(月)・3日(火)19:30、最終日17:00閉場。入場は閉場の30分前まで。1月2日(月)は9:30開場。1月1日(祝・日)は休業。>



主催
NHKNHKプロモーション、広島県


特別協力
上田流和風堂


協賛
アンデルセン賀茂鶴酒造、クマヒラ 他


入場料
一般1,000円、高大生700円、中学生以下無料



桃山時代、武将で茶人、かつ作陶も行った一人の人物がいました。その名は上田宗箇(1563−1650)。秀吉の側近大名として仕え、武士として一番槍にこだわって勇名を馳せ、関ヶ原の合戦後、広島に移封した縁戚の浅野家で一万七千石の客分として過ごしました。


一方、時の天下一宗匠 古田織部の直弟子として茶の湯に深く傾倒し、共に武家の茶に相応しい価値観の創造に努め、今日まで続く上田宗箇流茶道の礎を築きました。宗箇は、利休の一切をそぎ落とした「わび」と、織部の多様な「へうげ」の世界を融合させ、自らの茶道具の美意識を「ウツクシキ」という言葉で語っています。


本展は生誕450年を記念し、武将茶人・上田宗箇の美意識の真髄に迫ります。自作の赤楽茶碗 銘「さても」や大坂夏の陣の行軍中に削った竹茶杓 銘「敵がくれ」のほか、秀吉・織部・家康などとの親交を示す上田家伝来の歴史資料や茶道具の名品約150点を展観。また、かつて広島城内にあった上田家上屋敷の茶室「遠鐘」や鎖の間を再現し、日本文化史上、最も華やかであった桃山の「ウツクシキ」武家茶の世界を紹介します。