福井県立一乗谷朝倉氏遺跡資料館

　西山光照寺跡　建物跡４棟分発見
　

　福井市の国特別史跡「一乗谷朝倉氏遺跡」の北側に位置する西山光照寺跡（福井市安波賀中島町）の発掘調査で、本堂など重要な施設だったとみられる４棟分の建物跡が見つかった。この寺は戦国時代に栄えた朝倉氏の城下町に隣接していたとされ、県立一乗谷朝倉氏遺跡資料館は建物跡の規模や出土品から、城下町との関係がうかがえる。遺跡を分析する上で重要な発見としている。

　西山光照寺は、現在は福井市花月１に移転。「福井大仏」で知られる。発掘調査は、１０〜１１年度に同寺跡北側の約２３００平方メートルで実施した。４棟の建物跡には、直線で２０メートル以上にわたって礎石が並ぶ大規模施設もあった。また、高さ約２メートルの石垣も見つかった。高級な青磁、白磁、ガラス製品なども出土しており、同館は寺は、当時の一乗谷で、特に格式の高い寺だったのだろうとしている。

　３日は現地説明会があり、参加者は出土物などから、往時に思いを巡らせていた。

　http://www.city.fukui.lg.jp/d620/bunka/iseki/40spots/spot12.html