Artscene 芸術の風景 -アートシーン 展覧会情報

芸術、美術、展覧会の紹介をしています。

東京都写真美術館

artscene2011-09-04



摺鉢山と南海岸 硫黄島小笠原諸島 2009年6月




江成常夫写真展 昭和史のかたち
会 期: 2011年7月23日 ( 土 ) - 9月25日 ( 日 )


休館日:毎週月曜日(休館日が祝日・振替休日の場合はその翌日)


料 金:一般 700(560)円/学生 600(480)円/中高生・65歳以上 500(400)円
( )は20名以上団体、当館の映画鑑賞券ご提示者、上記カード会員割引


小学生以下および障害者手帳をお持ちの方とその介護者は無料/東京都写真美術館友の会会員は無料/第3水曜日は65歳以上無料



http://syabi.com/contents/exhibition/index-1382.html




1936年に神奈川県に生まれ、毎日新聞東京本社の写真記者を経て、1974年よりフリーランスの写真家として活動する江成常夫。太平洋戦争に翻弄された国内外の人々や遺産を克明に記録し続けることで、日本人の現代史に対する精神性を問い続けてきました。



代表作である「鬼哭の島」、「偽満洲国」、「シャオハイの満洲」に、未発表最新作を含む「ヒロシマ」、「ナガサキ」を加えた112点を出展し、現代日本を生きる私たちの歴史そのものを概観します。



第1部 鬼哭の島
フィリピンのレイテ島、パラオ諸島ペリリュー島北マリアナ諸島サイパン島テニアン島、そして硫黄島、沖縄…。太平洋戦争の惨劇の島を巡り、江成がレンズを通して向かい合った声なき人たちとその情景を描き出します。



第2部 偽満洲
関東軍が掲げる理想の裏で、おびただしい数の人たちに血と涙を強いながら消滅した「満洲国」。江成は1981年春から15年間にわたって旧満洲(現・中国東北部)の各地を巡り、日中両国民の精神的落差と経てきた時間の事実を描写しました。




第3部 シャオハイの満洲
太平洋戦争末期、数千人の戦争孤児が旧満洲に置き去りにされました。1981年、江成は中国に渡り、人民服を纏いながら自己存在を問う孤児たちと対面。この作品には昭和という人間性不在の光景が深く刻まれています。




第4部 ヒロシマ
戦争孤児と、孤児を生んだ「満洲」と向き合ったからこそ、その地に立つことができたヒロシマ。この作品は太平洋戦争の因果を明示するとともに、癒えることのない被爆者の痛みを通して、人間の罪の深さを語りかけます。

第5部 ナガサキ
医学者・永井隆博士の崇高な心に惹かれ、長崎を撮影してきた江成。消えることのない
被爆者の心と体の傷、被爆地のモノとドロが溶け合った物体。その一つひとつが家族の絆と、繰り返してはならない罪業を訴えかけてきます。 


■本展覧会はNHK教育テレビで紹介されました。
番組名:ETV特集 「霊魂を撮る眼〜写真家・江成常夫の戦跡巡礼〜」
内容:昭和の戦争を独自の切り口で映像化してきた江成常夫の仕事と思想を伝えるドキュメンタリー。
放映日:2011年8月21日(日) 午後10:00〜午後11:29 NHK教育




JR恵比寿駅東口より徒歩約7分(動く通路使用)
東京メトロ日比谷線 恵比寿駅より徒歩約10分




〒153-0062 東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス
Tel.03-3280-0099
Fax.03-3280-0033


休館日
毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は開館し、翌火曜日休館)


開館時間
10:00-18:00(木・金は20:00まで)
※入館は閉館の30分前まで

鬼哭の島

鬼哭の島

写真集 まぼろし国・満洲―江成常夫写真集

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レンズに映った昭和 (集英社新書)

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