Artscene 芸術の風景 -アートシーン 展覧会情報

芸術、美術、展覧会の紹介をしています。

福岡・九州国立博物館

artscene2011-07-16


会期 2011年6月28日(火)- 8月28日(日)


休館 月曜日

*ただし7月18日(月・祝)と8月15日(月)は開館、翌日休館



九州国立博物館 

http://www.kyuhaku.jp/exhibition/exhibition_s24.html


開館時間
午前9時30分-午後5時 (入館は午後4時30分まで)


観覧料
一 般 1,300円

高大生 1,000円

小中生 600円

団体料金(20名以上の場合)は200円割引。

*上記料金で九州国立博物館「文化交流展(平常展)」も閲覧可能。


障がい者等とその介護者1名は無料です。展示室入口にて、障害者手帳等をご提示ください。


*満65歳以上の方は前売り一般料金でご入場いただけます。チケット購入の際に年齢が分かるもの(健康保険証・運転免許証等)をご提示ください。


*キャンパスメンバーズの方は団体料金でご入場いただけます。チケット購入の際に学生証、教職員証等をご提示ください。


協賛
金剛株式会社、イカリ消毒株式会社、株式会社ニコンインステック、株式会社岡村製作所、鹿島建物総合管理株式会社、財団法人福岡文化財団、株式会社タクト、株式会社イトーキ、株式会社イトーキテクニカルサービス、NPO法人ミュージアムIPMサポートセンター、NPO法人文化財保存活用支援センター、景観・文化保存ネットワーク


特別協力
太宰府天満宮


後援
文化庁、一般社団法人国宝修理装潢師連盟、一般社団法人文化財保存修復学会、公益財団法人文化財虫害研究所、九州文化財国際交流基金、 その他多数。


お問い合わせ

050-5542-8600(NTTハローダイヤル午前8時-午後10時)



 九州国立博物館において、九州新幹線全線開業記念 特別展「よみがえる国宝―守り伝える日本の美―」が開催。

 文化財とは、時代が選別しまもり伝えてきた宝。なかでも、日本の美術工芸品は、環境や経年の影響を受けやすい材料が多いゆえに、四季の変化や自然の営みと巧みに付き合い、数十年あるいは数百年おきに修理を繰り返してきた。


 長い歴史を経て人の手とこころで今に伝わった美や宝は、その保存修理の在り方も時代の美意識や技術に基づく判断や価値観を物語る。


 古来より人々の信仰心により、また、為政者の本分としてあるいは家の務めとして守り伝えられてきた日本の美や宝を、それぞれの時代の人々がしてきたように、私たちも未来に引き継ぐために何をなすべきか、本展覧会を通して、文化財の保護を身近に感じていただく機会となれば幸いである。




意外性 日本式のお宝保存システム

 千年、数百年にわたって受け継がれる日本の文化財保存の根幹は、なんと虫干しや掃除にあった。虫やカビを避けるために湿気をとばし、虫や汚れを払い落とす。風通しよく清潔な状態を保ちながら年に一度の虫干しの時に丁寧な点検と手当てを行い、異常があれば修理を施すという仕組みであった。加えて防火防犯地震対策の蔵等この国の風土で培われてきた超エコなお宝保存システムについて説明。



驚き  修理技術の高さ

 紙・絹など脆弱な材料でつくられたものを伝承していく「保存修理」は、世界的にきわめて高度な技術。千年前のものを、そのまま千年後へと伝えていく巧みな技を紹介。宝にどのような修理を施されたかをひも解くことにより、信仰や法律など、当時の考え方を知る事ができる。修理に際しては、いったん解体して仕立てなおす場合など意外な保存修理の側面も公開。


感動 国宝、重文級が勢ぞろい 頼朝、重盛、関門海峡をわたる

 77件の展示品のうち、国宝が11件、重要文化財18件。日本全国の宝が福岡に集う。中でも京都・神護寺が守り継ぐ国宝『源頼朝像』『平重盛像』のほか、聖徳太子の死去を悼んでその妃が作らせたという飛鳥時代の染織工芸品、国宝『天寿国繍帳』(奈良・中宮寺)など九州初必見の作品ばかり。