伊丹市立美術館
陶酔のパリ・モンマルトル1880 - 1910
シャ・ノワールをめぐるキャバレー文化と芸術家たち
退廃的な世紀末と享楽的なベルエポック。19世紀末から20世紀初頭にかけて、2つの対照的な時代を駆け抜けたパリでは様々な芸術が開花した。
1881年にモンマルトルで創業したキャバレー「シャ・ノワール(黒猫)」は、「アンコエラン」と呼ばれる新進芸術家の拠点となった。「支離滅裂な人々」という意味である。最新の娯楽スポットとして活況を呈し、特に目されたのが画家リヴィエールらによって創設された影絵芝居である。シルエットの色彩効果や生き生きとした動き、軽妙な口上や音楽が一体となったスペクタクルに人々は魅了された。
映画に先駆けた総合芸術として、平面的で抽象度の高い舞台は、ロートレック、ゴーガン、ヴュイヤールといった画家たちにも影響を与えている。
「シャ・ノワール」をはじめ、モンマルトルで繰り広げられた前衛芸術や大衆芸術を絵画、ポスター、影絵芝居の関連資料など約180点より紹介し、激動の時代の芸術を「キャバレー文化と娯楽」という新視点で捉え展示する。
http://www.artmuseum-itami.jp/2011_H23/11chatnoir.html
2011年4月16日(土) - 6月5日(日)
休館日 月曜
開館時間|午前10時 - 午後6時 (入館は午後5時半まで)
入館料|一般700円、大高生350円、中小生100円
主催|伊丹市立美術館・伊丹市立工芸センター[公益財団法人伊丹市文化振興財団・伊丹市]、読売新聞大阪本社
後援|フランス大使館
協賛|エールフランス航空
監修|フィリップ・デニス・ケイト(ニュージャージー州立ラトガース大学付属ジェーン・ヴーヒーズ・ジマーリ美術館名誉館長)
企画協力|アートインプレッション
協力|伊丹アイフォニックホール、アトリエ アルション、ビストロ・ダ・アンジュ