Artscene 芸術の風景 -アートシーン 展覧会情報

芸術、美術、展覧会の紹介をしています。

平塚市美術館

artscene2011-04-23


黒田清輝 ”祈祷”   1889年


開館20周年記念展  画家たちの 二十歳の原点
4月16日(土)〜6月12日(日) 

主催 平塚市美術館、読売新聞社、美術館連絡協議会

開館時間 9:30-17:00(入場は-16:30)


休館日 月曜日


観覧料 一般800円、高大生500円
20名以上の団体は2割引。

中学生以下、毎週土曜日の高校生は無料

各種障がい者手帳の交付を受けた方と付添1名は無料

65歳以上で、平塚市民の方は無料、市外在住の方は団体料金(確認できるものを受付でご呈示ください)

インターネット割引券 をご利用いただくと割引があります。

 土方明司 (館長代理)
 人生においてもっとも多感でナイーヴな十代の最終章、二十歳という象徴的な時期は、多くの芸術家にとって表現の原点であり、出発点にも位置づけられます。この時期、未熟と成熟とが葛藤しつつ、世界との関係の中で客観的な自己の形を作り始めるのです。青木繁、村山槐多や関根正二佐伯祐三三岸好太郎、現代では難波田史男、石田徹也のような典型的な夭折の画家はもとより、長い活動に生きた芸術家たちもまた、この時期の作品に創作の核となる初々しくも痛切な感性のほとばしりを見ることができます。

 
 本展覧会では油彩画(一部創作版画)に焦点をしぼり、明治、大正、昭和そして現代までの画家たちの二十歳前後の作品を集め、その創作の原点を探ります。そこにはそれぞれの時代における精神と自我の表れの違いがみられるでしょう。と同時に、時代を超え共通する感性の発露もみられるに違いありません。また、各時代の青春期の作品を一堂にならべることにより、別個に語られ勝ちな近代と現代の美術を同一の地平で考える機会ともなるはずです。さらに、世代の異なる画家たちが青春期に描いた作品群は、その真摯でひたむきな態度によって、現代の若い世代への力強いメッセージとなるはずです。
 

 是非この機会に各時代の画家たちが苦闘し悩みつつも世に残した、清冽な作品の数々をご覧ください。


 http://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/art-muse/2011201.htm