Artscene 芸術の風景 -アートシーン 展覧会情報

芸術、美術、展覧会の紹介をしています。

 横浜美術館 (みなとみらい、桜木町)

artscene2011-04-17



《花束》 1926年 ドライポイント


2011年4月29日(金曜・祝日)ー6月26日(日曜) 

毎週木曜休館

開館時間:10時00分から17時00分 (入館は、16時30分まで)

観覧料:一般1,000円、大学・高校生700円、中学生400円 小学生以下無料

20名以上の団体は200円割引。要予約。

障害者手帳をお持ちの方と介護の方(1名)無料
毎週土曜日は高校生以下無料。(生徒手帳、学生証をご提示ください)

本展チケットで横浜美術館コレクション展もご覧いただけます。

リピーター割引 
観覧済みの企画展有料チケットをご提示いただくと、団体料金にてご覧いただけます。(観覧日から1年間、1名1回有効)


横浜美術館
〒220-0012 
神奈川県横浜市西区みなとみらい3-4-1 
TEL045-221-0300


 横浜に生まれ、フランスで活躍した銅版画の巨匠・長谷川潔の生誕120年を記念し、その創作活動の全貌を紹介する展覧会を開催。


 生涯を通して、自然との共生、宇宙の神秘、そして生命の尊さを追究した長谷川潔の芸術世界。


 長谷川潔は、1891年(明治24)現在の横浜市西区御所山に生まれ、10歳までこの地で過ごす。美術の道を志し、青年期には創作版画のパイオニアの一人として主に木版画を制作し、『聖盃』や『仮面』など文芸雑誌の装丁を手がけた。

 
 やがて銅版画の技術を学ぶため1918年(大正7)27歳で渡仏。1980年(昭和55)に亡くなるまでパリに留まり、版画家として活躍している。


 長谷川は、独学でさまざまな銅版画の技法を習得。熟考された構図にビュランの硬質な線で細部まで描き込んだ静物画や風景画、ドライポイントの表情豊かな線を活かした清純な少女の肖像画など、長谷川の版画には、西洋の版画技法と日本的な美意識の融合を観て取ることができる。また、当時廃れていた古典技法のマニエール・ノワール(メゾチント)を再興し、漆黒の地に小鳥や草花、身近な品々を描いた静物画は、長谷川の精神を伝えている。


 横浜美術館は現在、660点余りの版画のほか、油彩画、素描、下絵など合わせて2,000点以上を所蔵。本展では、初期から晩年までの版画作品を網羅的に紹介し、あわせて下絵や銅原版、道具類なども含め、200点余りで創作の軌跡をたどる。