栃木県立美術館 宇都宮
題名不詳 1950年頃
栃木県立美術館
〒320-0043 栃木県宇都宮市桜4-2-7
Tel : 028-621-3566
Fax : 028-621-3569
http://www.art.pref.tochigi.lg.jp
妻の遺した秘密の絵
関谷富貴の世界
一 般: 700円
大高生: 400円
中学生以下無料
那須町に生まれた関谷富貴(1903-1969)はすぐれた才能に恵まれながらも作品を発表することはなかった。明治、大正、昭和を生きた感性豊かな女性の内面が造形表現として結実した約200点の作品を初めて公開する。2011年度の企画展。これまでその存在を全く知られてこなかった画家であるが、1950年代に制作されたと考えられるその作品は、鮮烈な色彩とイメージが画家の内面からあふれ出してくるような力に満ちている。
関谷富貴(せきや ふき, 1903-1969)
栃木県北部の伊王野村(現在の那須町伊王野)に生まれる。若くして両親と死別、20歳の時には兄も他界。その後、画家の関谷陽(せきや よう, 1902-1988)と結婚、晩年まで世田谷区松原に暮らす。松原アトリエでは、夫の陽が二科展に出品しながら絵画教室を開き、富貴は画家の夫を支えた。
生前、富貴は作品を発表することは一切なく、また周囲の人にも制作する姿を見せることはなかった。ごくわずかの人々を除いて、200点近くの作品の存在そのものが知られていなかったものである。
その独創的な作品群には、20世紀という時代を生きた女性の内面が見事な造形表現として結実し、驚きを与える。この展覧会は、ほぼ完全に忘れ去られていた、いや、そもそも美術界に登場することもなかったひとりの画家の驚くべき画業を初めて紹介するもの。
今回は富貴の作品約190点と共に、夫である関谷陽の作品、陽の父親の日本画家、関谷雲崖(せきや うんがい, 1880-1968)の作品をあわせて展示。
6月11日(土)、12日(日)、15日(水)は入館無料
東北大震災の余震のため、当面の間マイセン展示室は休室予定。開室は2011年7月23日を予定。
2011年4月23日(土)-6月19日(日)