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丹下健三が設計の香川県立体育館 閉館

世界的な建築家として知られる丹下健三が設計した高松市にある香川県立体育館が、東日本大震災の復興事業の影響による資材費の高騰などで、耐震改修工事に向けた入札が不調に終わったことから、ことし9月末で閉館することになりました。

高松市福岡町にある香川県立体育館は、丹下健三が設計し、昭和39年に完成した建物で、巨大な船のような流線型のデザインが特徴です。
しかし、老朽化で天井に使われているコンクリート製の板などが落下する危険性が高いことが分かり、おととし7月からアリーナの使用を中止しています。
香川県は、耐震改修工事の実施に向けて、去年11月から3回入札を行いましたが、東日本大震災の復興事業の影響で資材費が高騰しているうえ、「つり天井」などの特殊な構造のために改修費用がかさむことなどから、いずれも応札がなく、不調に終わっています。
また、工事をしても、天井が低くバドミントンやバレーボールなど全国規模の大会が開けない種目もあることから、県は工事を断念し、ことし9月末で閉館することになりました。
閉館したあとの建物は、取り壊すか、体育館以外の目的で利用することを検討するということです。