ロシア・バレエ 魅惑のコスチューム:バレエ・リュス展 Ballets Russes: The Art of Costume
国立新美術館 企画展示室1E
〒106-8558
東京都港区六本木7-22-2
レオン・バクスト
「青神:の衣装(《青神》より)」1912年頃
オーストラリア国立美術館蔵
Léon BAKST, Costume for the Blue God, from the Ballets Russes production of Le Dieu Bleu (The Blue God), c. 1912,
National Gallery of Australia, Canberra
ピカソ、マティスを魅了した伝説のロシア・バレエ
魅惑のコスチューム:バレエ・リュス展
Ballets Russes: The Art of Costume
www.tbs.co.jp/balletsrusses2014/
1909年にパリで鮮烈なデビューを果たしたバレエ・リュス(ロシア・バレエ団)は、革新的なステージにより一世を風靡した伝説のバレエ団です。主宰者セルゲイ・ディアギレフ(1872-1929)の慧眼により、同バレエ団はワツラフ・ニジンスキー(1889-1950)をはじめとする伝説のバレエ・ダンサーや振付家に加え、20世紀を代表する作曲家ストラヴィンスキーら、数々の新しい才能を輩出しました。ロシアのエキゾティシズムとして人気を集めたバレエ・リュスは、やがてピカソやマティス、コクトー、ブラック、ローランサン、シャネルら、当時パリで活躍していた前衛の若手アーティストを取り込み、新しいスタイルの「総合芸術」として、バレエだけでなく美術やファッション、音楽の世界にも大きな影響を与えました。
本展では、オーストラリア国立美術館が有する世界屈指のバレエ・リュスのコスチューム・コレクション約140点を中心に、デザイン画や資料など、これまでにない規模でその魅力の全貌を紹介します。
http://www.nact.jp/exhibition_special/index.html
バレエ・リュスとは1909-29年にセルゲイ・ディアギレフによって主宰されたバレエ団。ロシア帝室バレエ団出身のメンバーが中心となり、パリを中心にヨーロッパ各地やアメリカ、オーストラリアなどで公演しました。「バレエ・リュス」とは、フランス語で「ロシア・バレエ団」を意味する一般名詞ですが、ロシアで公演したことは一度もありませんでした。ニジンスキーをはじめ、レオニード・マシーン(1895-1979)、セルジュ・リファール(1905-1986)、ジョルジュ・バランシン(1904-1983)ら、20世紀におけるバレエの革新に貢献した多くの振付家を輩出しました。ディアギレフ没後、リファールはパリ・オペラ座で活躍し、バランシンはニューヨーク・シティ・バレエ団の母体をつくるなど、バレエ・リュス出身のダンサーたちによって世界各地のバレエ団の礎が築かれました。
会期
2014年6月18日(水)〜9月1日(月)
毎週火曜日休館
開館時間
10:00〜18:00
金曜日は20:00まで
入場は閉館の30分前まで
協力
K-BALLET、日本航空、ヤマトロジスティクス
観覧料(税込)
当日1,500円(一般) 1,200円(大学生) 600円(高校生)
前売/団体1,300円(一般) 1,000円(大学生) 400円(高校生)
前売券は2014年2月下旬頃販売開始(予定) 7月25日(金)、26日(土)、27日(日)は高校生無料観覧日(学生証の提示が必要)
お問合せ
ハローダイヤル 03-5777-8600
展覧会の見どころ
バレエ・リュスのコスチュームを大規模に紹介する初めての展覧会
オーストラリア・バレエの礎を築いたバレエ・リュスのコスチュームをオーストラリア国立美術館が1970年代に購入し、約40年かけて修復されたコスチュームが、オーストラリア国外で初めてまとまった形で展示されます。
美術、ファッション、音楽―豪華な顔ぶれのアーティストたちが関わったバレエ・リュス
20世紀を代表する画家パブロ・ピカソ(1881-1973)やアンリ・マティス(1869-1954)、ジョルジョ・デ・キリコ(1888-1978)、ロシア出身の画家レオン・バクスト(1866-1924)やナターリヤ・ゴンチャローワ(1881-1962)、ミハイル・ラリオーノフ(1881-1964)、20世紀を代表する作曲家イーゴリ・ストラヴィンスキー(1882-1971)、ファッション界の革命児ガブリエル(ココ)・シャネル(1883-1971)…。多くの前衛アーティストたちがバレエ・リュスに参画し、音楽や舞台装置、衣装デザインを手がけました。