彫刻の森美術館
市橋織江 メッセージ
この10数年、世界の様々な地と地の狭間を淡々と切り撮りながら
未だ出会っていない、これから出会う瞬間を
可能な限りの透明な眼で見ようとしてきた。
おそらくこの100点の作品の中のものたちは、
誰一人として今ここに写真が存在することを知らないだろう。
そしてその瞬間があったことさえ誰の記憶にも無いか
もしくは思い出すことなく奥底に眠っているかもしれない。
今ここにあるのは、10数年という月日の凝縮のようでいて
実は約3秒でしかないと知ったとき、写真の儚(はかな)さに改めて気づく。
彫刻の森美術館では、世界の各地を独自の目線と色彩で切り取り続ける写真家、市橋織江の“現在”を集大成する「市橋織江展 2001-2013」を開催。 写真家として独立して12年。
市橋織江(1978年生まれ)
2001年に写真家として独立後、数々の広告や雑誌、アーテイストの写真を手掛けています。映画「ホノカアボーイ」(2009年)の映像撮影、TVCMなどムービーカメラマンとしても活躍。
主な写真集
「BEAUTIFUL DAYS」(2011年 MATOI PUBLISHING)、「PARIS」(2011年 PIE BOOKS)、「Gift」(2009年 MATOI PUBLISHING)など
2014年フジサンケイグループカレンダーのために、彫刻の森美術館と姉妹館・美ケ原高原美術館の四季と彫刻を撮りおろしました。
今回の展覧会では、未発表の作品から新作を含めた、作家自身の手焼きによるオリジナルプリント100点と大型写真で美術館という空間を構成する初の試みにも挑戦
市橋織江の“眼”をともに体感できる本館ギャラリー1階から中2階へと通り抜け、本館ギャラリー2階に展示された圧倒的な数の写真からは、それぞれの撮影場所の光や空気の流ればかりでなく音や匂いまでもが感じられるようです。
市橋織江展 2001-2013
2013年12月14日(土)〜2014年3月2日(日)
会場彫刻の森美術館 本館ギャラリー 〒250-0493 神奈川県足柄下郡箱根町ニノ平1121
開館時間9:00〜17:00(入館は閉館時聞の30分前まで)
休館日なし(年中無休)
入館料大人1600円/シニア(65歳以上)、大・高校生1100円/中・小学生800円
後援フジサンケイグループ
協力キヤノンマーケティングジャパン株式会社/富士フイルムイメージングシステム株式会社/サンケイ総合印刷
株式会社
技術協力有限会社東京カラー工芸社/株式会社フレームマン
企画協力佐藤佳代子事務所/ノーチラス号株式会社
会場構成アリワークス
出品数
オリジナルプリント100点、大型写真パネル5点彫刻の森美術館の四季
2014年フジサンケイグループカレンダーのために撮影した写真を紹介します。
プロフィール
■個展
「Orie Ichihashi-IMPRESSIONNISME」 ポーラミュージアムアネックス(2012.6)
「PARIS」 エモンフォトギャラリー(2011.6)
「PARIS」 銀座三越ギャラリー(2010.12)
「パパイヤと海の夏」 EPSON Imaging Gallery(2010.7)
「Gift」 エモンフォトギャラリー(2010.4)
■グループ展 他
「GELATIN SILVER SESSION 2013」 AXIS GALLERY(2013.10)
「GELATIN SILVER SESSION 2012」 AXIS GALLERY(2012.10)
「AVILO写真展 by 市橋織江」 渋谷 RESPEKT(2012.9)
「写真家たちの日本紀行2011」 キヤノンギャラリー銀座他全国5か所(2012.4〜)
「スターバックスのある風景」展 スターバックス銀座マロニエ通り店(2012.2)
「OMOTESANDO HILLES WALL GALLERY spring」 表参道ヒルズWALL GALLERY(2012.1)
「東日本大震災復興支援チャリティフォトカレンダ−」 SLOPE GALLERY(2012.1)
「シブカル祭。〜パルコの女子文化祭〜」 渋谷パルコ館(2011.10)
「写真家による作品のチャリティ販売2」 Axis(2011.9)
「De PARIS」 ギャラリーメゾンダール(2011.1)
「女流クリエイター博覧会」 CLASKA The 8th Gallery(2011.1)
「She Has A “PEN”」 オリンパスプラザ東京他2都市(2010.11〜)
「EOS Kiss アツマル×市橋織江」 キヤノンギャラリー銀座他5都市(2010.10〜)
「more trees展-森を感じる12日間 “TOUCHWOOD art project”」 Axis(2010.10)
「10’s AQUA Blue」 エモンフォトギャラリー(2010.3)
「DESIGN TIDE TOKYO 2009」 東京ミッドタウンホール(2009.3)
「10’s Green」 エモンフォトギャラリー(2009.3)
「PINK PINK PINK!!展」 FUJI FILM square(2007.9)
「シャッター&ラブ10人の女性写真家たち」 パルコミュージアム(2006.9)
「若手女性カメラマン10人による合同展 読書する風景」 エモンフォトギャラリー(2005.10)
「Lazy Fellows Photo Exhibition」 コダックフォトサロン(2005,2006,2007,2011)
■映画
ホノカアボーイ(2009) / 40歳問題(2008)
■写真集 「BEAUTIFUL DAYS」 MATOI PUBLISHING(2011)
「PARIS」 PIE BOOKS(2011)
「Gift」 MATOI PUBLISHING(2010)
■広告
JR東日本「行くぜ、東北。」、「MY FIRST AOMORI」、 大塚製薬「カロリーメイト」、
Bee TV「dビデオ」、金麦OFF、JR博多シティ「AMU」、キリン「WINE SPRITZER」、
三井住友銀行、帝国ホテル、三菱地所レジデンス、三井不動産レジデンシャル、
KAGOME「野菜生活」、大和ハウスグループ、全日空「WORLD ANAキャンペーン」、
au iPhone「WE ARE!」、BEAMS WOMEN’S、KIRIN「麦のごちそう」、京王グループ「樹の里 高尾山へ」、
ソラシドエアー、三井不動産「&EARTH」、無印良品、ハウスメイト、
サントリー「野菜ミックスジュース I love vegi」、マークシティ、イトーヨーカ堂、マクドナルド、
ユニクロ、オルビス企業カレンダー2012年、2013年、ガルテルマ企業カレンダー2013年 他多数
■TVCM
大塚製薬・カロリーメイト「とどけ、熱量」(満島ひかり)、
花王「ロリエ」(前田敦子)、
パナソニック「20歳のリフォーム」(石塚かえで)、
キリン「にっぽん米茶」(佐藤浩市)、
アフラック「旅立ち、思いやり草の花畑」(桜井朔)、
ららぽーと「2013GW、夏バーゲン」(松坂桃李〉、
スズキ「新車種 Lapin Chocolat」(西島秀俊)、
ジャパンゲートウェイ「ディフレスカ」(柴咲コウ)、
NTT「つなぐ。未来と。(まだ見ぬもの)」篇(イチロー)、
花王「フレアフレグランス」(石原さとみ)、
サントリー「オールフリー」(三浦友和、榮倉奈々)、
東京ガス「床暖房」(二階堂ふみ)、「ミステイ」(橋本愛)、
ソフトバンク「龍馬の休日」(上戸彩他)、
au「auアプリ取り放題」(剛力彩芽、井川遥)、
ダイハツ「日本のどこかでドライブ」(瑛太、吹石一恵他)、
京王電鉄「樹の里」(上野樹里)、
ユナイテッドアローズ「green label relaxing」(吉高由里子) 他多数
2013年 ACC CM FESTIVALにて、市橋撮影による大塚製薬「カロリーメイト」がACCゴールド賞を受賞。同作品にてカメラマン賞受賞。
関連イベント
アーティスト・トーク
第2回:2014年3月1日(土)13:30〜
市橋織江 × 高崎卓馬(電通)
場所:本館ギャラリー2F
アーティスト・トーク終了後にサイン会を行います。
(当館で関連商品をご購入された方)
※当日は整理券50枚を本館ギャラリーにて、10:00より配付致します。
高崎 卓馬
電通 コミュニケーション・デザイン・センター
エグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクター/CMプランナー
2010年クリエーターオブイヤー、2013年TCCグランプリ、ADD賞、ACC賞など国内外の受賞多数。
主な仕事に、エイベックス・エンタテイメント「dビデオ」、JR東日本「行くぜ、東北。」、サントリー「オランジーナ」「オールフリー」、ANA、intel、JRAなど。2020年東京五輪誘致最終プレゼンテーションの映像を制作。
映画「ホノカアボーイ」の脚本・プロデュースを担当。著書に「表現の技術」(電通)、小説「はるかかけら」(中央公論新書)など。
ギャラリー・トーク
市橋織江氏が、会場内を歩きながら作品の解説をします。
2014年3月2日(日)
時間:未定
会場:本館ギャラリー
※開催時間などの情報は、順次更新していきます。
アーティスト・トーク(第1回 終了しました)
第1回:2013年12月21日(土)13:30〜
市橋織江 × ハービー・山口(写真家)
場所:本館 ギャラリー2F
アーティス ト・トーク終了後は、サイン会を行います。
(当館で関連商品等をご購入された方限定)
当日は整理券50枚を本館ギャラリーにて、10:00より配布致します。
ハービー・山口
1950年、東京都出身。中学2年生で写真部に入る。大学卒業後の1973年にロンドンに渡り10年間を過ごす。折からのパンクロックやニューウエーブのムーブメントに遭遇し、デビュー前のボーイ・ジョージとルームシェアをするなど、ロンドンの最もエキサイティングだった時代を体験する。そうした中で撮影された、生きたロンドンの写真が高く評価され、帰国後、日本のロックミュージシャンの撮影も多く手がけるようになる。常に市井の人々にカメラを向け続け、
多くの作品をモノクロームの、スナップ・ポートレイトというスタイルで残している。また、写真発表の傍ら、エッセイ執筆、ラジオ、テレビのパーソナリティーなどジャンルを越え幅広い活動で人気を得ている。