「アートが絵本と出会うとき―美術のパイオニアたちの試み」
先鋭的・前衛的・現代的な美術作品と子どもの絵本。このふたつは一見無関係で遠いrosiaものに思えます。しかし時代の先端で新しい表現を試み、開拓した美術家たちの中には、子どものための絵本を描き、そこでも実験精神を発揮した美術家がいました。例えば、新しい芸術と社会を目指して子どもたちへ語りかけたエル・リシツキーらロシア・アヴァンギャルドの美術家たち、子どものための出版社を構想したクルト・シュヴィッタース。新興美術運動を牽引し、かつ湧き出るように子どもの絵を描いた村山知義や柳瀬正夢、抽象表現を絵本に美しく取り入れた恩地孝四郎や、幻想的な童画を描いた古賀春江。そして、子どもの自由な感覚や独創性に共鳴した吉原治良や元永定正ら具体美術協会の画家たち、さらに表現のひとつとして絵本という媒体に取り組んだ高松次郎や大竹伸朗ら現代の美術家たちです。 彼らの絵本には、通常とは異なる斬新で生新な表現が見られます。また、彼らの作品には、常に新鮮に世界を捉え、常識や既成概念にとらわれない子供に近い感覚も時に感じられます。それは美術の実験精神に通じるとも言えるでしょう。本展では、実験的な美術作品と子どもの絵本の近接点を探りつつ、絵本、絵本原画や下絵、絵画や立体作品、ポスターや版画、映像など、多彩な作品、約300点でご紹介します(12月15日までを前期、以降を後期として一部展示替えがあります)。
浦和駅 西口 徒歩8分
浦和ロイヤルパインズホテルと同じ建物(浦和センチュリーシティビル)の3階にあります。
JR浦和駅西口の改札を出ると左前方に美術館の掲示板があります。
路線図案内
電車利用/JR京浜東北線、高崎線、宇都宮線で浦和駅(大宮から8分、上野から20分、新宿から25分)下車。西口から徒歩7分。
出品作家
・単純な色と形/エル・リシツキー、アレクサンドルmura・ロトチェンコ、ロシア・アヴァンギャルドの美術家たち
・非合理と破壊/ クルト・シュヴィッタース他
・最新動向の表出、表現の発露/ 村山知義、柳瀬正夢
・抽象と子どもの仕事/ 恩地孝四郎
・童画的世界と幻想/ 古賀春江
・自由と独創/ 吉原治良と元永定正、具体美術協会の美術家たち
・現代美術家と絵本、表現の広がり/池田龍雄、山下菊二、李禹煥、高松次郎、中西夏之、柏原えつとむ(槇ひろし)、大竹伸朗 他
出品作品
絵本・絵雑誌(原画・出版物)、絵画、立体、ポスター、版画、デッサン等mame
★ギャラリー・トーク
当館学芸員が展覧会について解説します。
11月24日、12月8日、12月22日、1月12日
各回日曜日 14:00〜
自由参加です。当日の観覧券をお持ちの上、ロビーにお集まりください。
会 期 2013年11月16日(土)〜2014年1月19日(日)
休館日 月曜日(但し、12月23日および2014年1月13日の月曜日は開館)、12月24日(火)、12月27日(金)〜2014年1月4日(土)、14日(火)
開館時間 10:00〜17:00、土曜日・日曜日のみ〜20:00(入場は閉館30分前まで)
会 場 うらわ美術館 ギャラリーABCaka
観覧料 一般 600円 大高生 400円 中小生 200円
主 催 うらわ美術館、読売新聞社、美術館連絡協議会
協 賛 ライオン、清水建設、大日本印刷、損保ジャパン、日本テレビ放送網
後 援 NHKさいたま放送局、埼玉新聞社、テレビ埼玉、FM NACK5、REDS WAVE78.3FM )