Artscene 芸術の風景 -アートシーン 展覧会情報

芸術、美術、展覧会の紹介をしています。

PAPER ‐紙と私の新しいかたち‐展

artscene2013-08-24

会 期:2013年7月20日(土)〜2013年9月8日(日)時 間:10:00〜18:00休館日:月曜日 観覧料:一 般 600(450)円
大高生・65歳以上 450(350)円
小中生 無料


( )内は20名以上の団体料金、障がいのある方は半額・付添者1名は無料

http://mmat.jp



主催:公益財団法人目黒区芸術文化振興財団 目黒区美術館
協力:株式会社マルモ印刷、福永紙工株式会社
企画協力:萩原 修(デザインディレクター)

http://mmat.jp/exhibition/archives/ex130720




クロストーク「紙にまつわるうすっぺら〜い話」
トーク+ワークショップ 紙の葉をつくろう!


紙は、身近な造形素材の一つです。豊富な種類、特性や表情、その可能性は、美術、建築、デザインなど、幅広い分野で作り手たちの創造力を刺激し続けています。
当館は、素材に目を向けた展覧会やワークショップを数多く開催してきました。本展は、1990年に開催した「PAPIER:紙物語−美しく繊細な造形」展以来、ふたたび、素材としての紙に焦点をあてます。


素材としての紙の魅力が、アートやデザインの手法で、鮮やかに引き出された作品に着目しました。そこには、手のわざだけでなく、印刷や加工という確かな技術力が関わってくることも見逃せません。


本展で紹介する作品は、造形的な美しさがあるだけでなく、紙本来の性質をしっかり示しながらも、より親密に私たちに働きかけてくる‘何か’が感じられます。紙と私たちの新しい関わりかたを示してくれてもいるでしょう。


本展が、今日の私たちと紙との関係性を探るひとつの試みの場となると同時に、これからの紙と私たちのあり方を考えていくきっかけのひとつになれば幸いです。

≪出品作家≫
●植原亮輔と渡邉良重(キギ) ●鈴木康広 ●寺田尚樹 ●トラフ建築設計事務所(鈴野浩一・禿真哉)
●DRILL DESIGN(林裕輔・安西葉子) ●西村優子


≪関連催事≫

?クロストーク「紙にまつわるうすっぺら〜い話」
7月21日(日)15:30〜17:00
→終了しました。
※詳細はこちら
?トーク+ワークショップ「紙の葉をつくろう!」
8月23日(金)?13:00〜15:00 ?15:00〜17:00
※詳細はこちら
?特別ショップOPEN!「工場直売所」
紙の加工を得意とする立川の福永紙工、特殊印刷が得意な香川のマルモ印刷など工場から生み出された紙製品を直売するショップが期間限定オープン。本展出品作家の製品をはじめ、さまざまな「紙の道具」が並びます!
OPEN日:
7月20日(土)〜7月28日(日) ←7月の日程を延長しました!
8月24日(土)〜9月8日(日) ←後半の日程を延長しました!
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■出品作家・出品作品について■

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●植原亮輔と渡邉良重(キギ) [アートディレクター]
企業やファッションブランド、セレクトショップ等のブランディングアートディレクションを軸に、プロダクトデザイン、空間演出など幅広く取り組む。2012年にキギを共同設立。同年、二人の仕事を集めた「キギ展 植原亮輔と渡邉良重」(ギンザ・グラフィック・ギャラリー)、本年2月にパーソナルワークで構成された「続・キギ展 集合と拡散」(ヒルサイドフォーラム)が続けて開催される。本展では、2007年に東京都現代美術館「SPACE FOR YOUR FUTURE」で発表された後、AMPGやヴァンジ彫刻庭園美術館など様々な場所で少しずつ変化を加えながら展示されてきた二人の代表的なインスタレーション作品《時間の標本》を、二人による新たな空間構成で展示します。
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●鈴木康広[アーティスト]
身のまわりのモノや日常の中で見過ごしてしまいそうなふとした現象を、独自の視点で切り取り、身近な素材とテクノロジ―を用いて、観る者の記憶や感覚を揺さぶるような作品を制作しています。内外多数の展覧会やアートフェスティバルに招待出品。また、美術のみならず、デザインの展覧会、イベントにも多数参加。本展では、2004年に竹尾のペーパーショウ「HAPTIC 五感の覚醒」展で発表した作品《キャベツの器》を展示します。
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●寺田尚樹[建築家・デザイナー]
建築、インテリア、家具、プロダクト、グラフィックを中心に、作品を受け止める人に創造的な気持ちを届けてくれるような作品を数多く手がけています。2003年にテラダデザイン一級建築士事務所を設立。 「1/100建築模型用添景セット」は、自身が仕事で用いるために発想、デザインしたのが始まりで、2008年にペーパープロダクト・プロジェクト かみの工作所主催の「紙の道具展2」で発表。その後、商品化され、2010年にはオリジナルブランド「テラダモケイ」を立ち上げてさらなるひろがりをみせています。
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●トラフ建築設計事務所(鈴野浩一・禿真哉)[建築家]
建築の設計をはじめ、ショップのインテリアデザイン、展覧会の会場構成、プロダクトデザイン、空間インスタレーションやムービー制作への参加など多岐に渡り、建築的な思考をベースに取り組んでいる建築家ユニット。本展では、2010年にかみの工作所が主催した「トクショクシコウ展」がきっかけで誕生し、今では世界中で愛されている作品《空気の器》をインスタレーションで展示します。
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●DRILL DESIGN(林裕輔・安西葉子)[デザイナー・アートディレクター]
プロダクトデザインをベースに、グラフィック、家具、空間デザインまで総合的なディレクションを行いながらデザインに取り組んでいる二人。本展では、企画からディレクション、デザインまでトータルに手がけている、特殊印刷・紙加工技術を強みとした老舗印刷会社と立ち上げた新しいプロジェクト「geografia」を紹介します。地理・地形・地球をテーマにしたこのプロダクトシリーズは、紙の地球儀として今では世界20カ国以上で展開され、人気を呼んでいます。
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●西村優子 [アーティスト]
建築を学んでいた学生時代に、日本の建築を構成する材料の一つである紙に興味を持ち、紙による建造物の可能性を探り始め、一枚の和紙に折りを重ねることで強度を高めたアーチ状の造形作品≪紙庵≫を2001年に発表。その後、折りの造形表現の可能性をデザイン的、文化的視点からも思考しながら追求しています。2005年に、グラフィックデザイナーの山口信博が主宰する「折形デザイン研究所」に参加。以降、伝統礼法の「折形」をデザインの観点から捉えなおす仕事を並行して行っています。本展には、新作を出品します。
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そのほか、目黒区美術館の所蔵資料より、「画材と素材の引き出し博物館」、「トイ・コレクション」などを展示する予定です。