「日本文化を担う・漆の美展」
漆の木は東アジア(アジアのみ)一帯に広く分布し、その地の人々は古くから独自の漆工制作を生み出してきました。漆が"東洋の特産"といわれる所以です。
日本の「漆」はその歴史を遡ると遠く石器時代に始まり、縄文時代前期には弓、櫛、器などと、接着剤の役目から日常を飾る用具と広がり、発展してきました。数多くの遺跡、その出土品からも推することができます。Japanと称せられるに至る「漆の美」は、遠く過ぎた先人の名もなき工人の知恵と工夫によって受け継がれ、培われ、育まれた"美"であり、風土に培われた特有の感性と蒔絵(まきえ)という高度な技術の融合が日本を代表する世界に誇る漆文化を創り上げました。
日本人が守り育ててきた「漆」の文化、その伝統の美がここにあります。
今回の展示では、明治天皇・昭憲皇太后おゆかりの漆器をはじめ、日本各地の漆工・美術品・昨年農林水産大臣賞、文化科学大臣奨励賞、その他の受賞作品を含め、さらに台湾、スペインなどの海外の作品・漆工を一堂に公開いたします。
○時間: 午前9時〜午後4時30分(入場は午後4時まで)
○拝観料: 一般500円(300円) 学生200円(100円)
○会場: 明治神宮文化会館 宝物展示室
東京都渋谷区代々木神園町1-1
TEL:03-3379-5875
○交通:
○連絡先:
社団法人 日本漆工協会 東京都中央区八丁堀3-18-7
TEL:03-3555-1103
FAX:03-3555-1107