Artscene 芸術の風景 -アートシーン 展覧会情報

芸術、美術、展覧会の紹介をしています。

日曜美術館

artscene2012-05-26

NHK ETV 

日曜美術館「人と土と空の物語 彫刻家・佐藤忠良がのこしたもの」

明日、放映。

5/27 (日) 20:00 〜 20:45


好評につき再放送される。


 女優、佐藤オリエの父でもあり、98歳で逝去した宮城出身の彫刻家・佐藤忠良東日本大震災から一年、佐藤が生涯追い求めた、飾り気ない人間像を通じ、“ただ人がそこにいることの尊さ”を考える。


 昨年3月、98歳で逝去した彫刻家・佐藤忠良(1912〜2011年)。パリ・ロダン美術館で日本人初の個展が開かれるなど、世界的に高い評価を受けながら、自らを「生涯一粘土職人」と呼び、70年間、毎日粘土を手に、飾り気のない人間像を追い求めた。東日本大震災から1年。宮城を故郷に持つ一人の彫刻家が生んだ人間像を通じて、“ただ人がそこにいることの尊さ”を改めて考える。


作家/評論家…柳田邦男

千住明森田美由紀


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『聖クララ』   1981
 ブロンズ   50.0×25.0×48.0cm



 舟越 保武 (ふなこし やすたけ)
 1912(大正元)−2002(平成14)

 岩手県一戸町生まれ。盛岡中学校時代のちの画家となる松本竣介と同級。昭和14年東京美術学校(現東京芸大)彫刻科塑像部卒業。大学で同級の佐藤忠良らとともに、新制作派協会彫刻部創設に参加し、以後出品を続け会員となる。長男の病死を機にカトリックの洗礼を受け、以後キリスト教に題材をとった作品を多く手がけた。昭和37年、完成まで四年を要した「長崎26殉教者記念像」により第5回高村光太郎賞を受賞。その後も中村悌二郎賞を受賞するなど活躍し、平成11年に文化功労者に選ばれた。内面を凝視した人間像を重厚に表現する作風を確立し、現代彫刻界の第一人者として数多くの作品を残した。