Artscene 芸術の風景 -アートシーン 展覧会情報

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ウクライナの至宝展 スキタイ黄金美術の煌めき

artscene2012-04-01




ウクライナの至宝展 

スキタイ黄金美術の煌めき


ロシア皇帝を魅了した黄金の民
ウクライナを駆け抜けた遊牧民戦士スキタイ


http://www.museum.pref.yamanashi.jp/3nd_tenjiannai_11tokubetsu005.htm

http://www.museum.pref.yamanashi.jp



 紀元前7世紀、遊牧騎馬戦士として恐れられたキンメリア人を駆逐して一気に歴史の舞台へ駆け上ったスキタイ人。とはいえ、文字を持たない彼らの実像は、ヘロドトスギリシャ人の書き残した資料で知る以外、多くが謎に包まれたままでした。しかしスキタイ人は、豪華な金製品が出土することから「草原のピラミッド」とも呼ばれる古墳を、黒海北岸、現在のウクライナに数多く残しました。この古墳から出土する副葬品は、高い美意識によって完成されたスキタイ独特の造型感覚にあふれ、美しいだけではなく、スキタイ人の神話や生活など、さまざまな情景が描かれていることから、スキタイ人の謎を解き明かす貴重な資料にもなっています。


 この展覧会では、ウクライナの独立20周年並びに日本との外交関係樹立20周年となることを記念して、ウクライナから門外不出といわれた国宝級の資料がやってきます。展示では、こうした発掘品の調査・研究をもとに、近年、明らかとなりつつあるスキタイ人の姿を浮き彫りにするとともに、スキタイ以前にこの地に住んだキンメリア、スキタイと共存していたギリシャ都市国家、あるいはスキタイをこの地から追い出したサルマタイ、さらにはその後、バイキングが築いたキエフ大公国まで、時代・民俗・文化ごとの特徴的な遺物223点によって、東西文化が去来したこの国の歴史や文化もご紹介します。


 古代から中世の甲斐の国に脈々と流れる騎馬文化のルーツを探る壮大な旅をお楽しみください。



2012年3月17日(土)〜5月7日(月)


午前9時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)


毎週火曜日。ただし、5月1日(火)は開館





■観覧料

一般
1,000円


高校・大学生

500円


小・中学生

260円

※次の方は特別展の観覧料が免除となります。
  ・山梨県内在住の65歳以上の方
  ・土曜日における小学校、中学校、高等学校、特別支援学校の児童・生徒
  ・障害者の方(およびその介護をされる方)



■主催:山梨県立博物館テレビ山梨ウクライナの至宝・スキタイ黄金美術の煌めき展実行委員



■監修: 林 俊雄(創価大学文学部教授)


■企画協力: 株式会社ブレーントラスト


展示構成と主な資料
紀元前8世紀のキンメリア人から19世紀のウクライナ美術まで、ウクライナに展開した多様で豊かな文化と民族の興亡をたどる本格的な展覧会。
ウクライナ国立博物館ウクライナ歴史宝物館の貴重な収蔵品から国宝級を含む223点の一級品を精選。


巡回予定
9月15日−11月25日  大阪歴史博物館