Artscene 芸術の風景 -アートシーン 展覧会情報

芸術、美術、展覧会の紹介をしています。

府中市美術館

三都画家くらべ  京、大坂をみて江戸を知る


府中市美術館
183-0001
東京都府中市浅間町1丁目3
Tel 042-336-3371


三都画家くらべ  京、大坂をみて江戸を知る

江戸、京、大坂。三都で生まれた絵の数々を、その風土ならではの造形感覚や趣向に注目して眺める展覧会です。
描くスタイルやテーマが多彩となり、三都の個性が際立ってきた江戸中・後期の作品を中心にご覧いただきます。同じテーマの作品どうしで比べたり、町の「笑い」や「特産」に注目してみたり、色々な角度からの「三都画家くらべ」を楽しみつつ、「江戸」という土地の個性にも、じっくり向き合っていただけたらと思います。
戦前に一度展示されたきり、一般の目に触れられてこなかった幻の若冲(じゃくちゅう)の作品が、85年ぶりに登場します!

会期:2012年3月17日(土曜日)から5月6日(日曜日)まで
前期:3月17日(土曜日)から4月15日(日曜日)まで
後期:4月17日(火曜日)から5月6日(日曜日)まで
開館時間:午前10時から午後5時まで
注記:入場は午後4時30分まで
休館日:月曜日(4月30日をのぞく)、3月21日(水曜日)


 「伊藤若冲は(いとうじゃくちゅう)、江戸では流行しなかった」と言ったら、驚かれるかもしれません。今でも、東京と、かつて若冲を生んだ京都では人々の気風が違うと言われます。その土地の歴史の中で育まれ、土地に染み付いたもの、まして美しさや面白さといった「感覚」は、そう簡単に他の土地に伝わったり、受け入れられたわけではなかったのかもしれません。


 私たちが思い描く「江戸時代の絵画」という世界は、日本全国を見渡したうえでの歴史だと言ってもよいでしょう。しかし当時のことを想像すると、人々が見ていたのは、京ならば京の、江戸ならば江戸の、それぞれの美の世界であり、画家たちはそれぞれの町の美術史の上に生きていたのです。



 古代からの皇都として歴史を誇った京、江戸時代になって関東の地に出現した巨大都市江戸、そして経済の中心地として賑わった大坂を加えた三つの都市は、「三都」と呼ばれました。関東と関西の違いを挙げてあれこれ話すのは現代でも楽しいことですが、当時の人々にとっても興味の的であり、生活習慣や服装などを比較して面白く綴った(つづった)読み物などが多くみられるほどです。



 そこで、三都で生まれた絵の数々を、その風土ならではの造形感覚や趣向に注目して眺めてみようというのが、このたびの展覧会です。およそ250年にも及ぶこの時代の全貌を比べることは叶いませんが、描くスタイルやテーマが多彩になり、三都の個性が際立ってきた江戸中・後期の作品を中心にご覧いただきます。同じテーマの作品どうしで比べたり、町の「笑い」や「特産」に注目してみたり、色々な角度からの「三都画家くらべ」を楽しみつつ、日頃改めて考えることの少ない「江戸」という土地の個性にも、じっくり向き合っていただけたらと思います。
出品作品

前期89点、後期87点、総計152点


展示構成

三都に旅する
花と動物(前期のみ)
人物画くらべ(後期のみ)
山水くらべ
和みと笑い
三都の特産



展示予定表  
http://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/kikakuten/kikakuitiran/santo/files/list0303.pdf


幻の若冲、85年ぶりの登場



戦前の昭和2年、京都での展覧会に出品され、その図録に掲載されて以降、一般の目には触れることのなかった伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)の作品《垣豆群虫図(かきまめぐんちゅうず)》が登場します。カマキリを中心にクモやバッタなどのさまざまな虫たちが織りなす世界は、まさに若冲の独擅場(どくだんじょう)でしょう。同時に、ただ奇抜なだけではない不思議な静けさと余韻、深みをたたえています。心静かに、虫たちの小さな声に耳を傾けてみてください。
会期・開館時間



2012年3月17日(土曜日)から5月6日(日曜日)まで


午前10時から午後5時まで(入場は午後4時半まで)


前期


3月17日(土曜日)から4月15日(日曜日)まで
特集「花(はな)と動物」
後期

4月17日(火曜日)から5月6日(日曜日)まで
特集「人物画くらべ」

注記:本展では多数の展示替えを行います


休館日

月曜日(4月30日をのぞく)


観覧料

一般700円、高校生・大学生350円、中学生・小学生150円

注記:20人以上の団体料金は割引。
注記:未就学児および障害者手帳等をお持ちの方は無料です。
注記:市内の小・中学生は「学びのパスポート」で無料です。


府中市美術館
注記:本展覧会の他の会場への巡回はありません。
20分スライドレクチャー

毎週日曜日
午後2時と3時の2回(内容は同じです)
会場:講座室
費用:無料




展覧会講座

いずれも午後2時、講座室、無料、予約不要

第1回

日時:4月28日(土曜日)
内容:イタリア三都画家くらべ フィレンツェ、ローマ、ヴェネツィア
講師:音ゆみ子(ゆみこ)(当館(とうかん)学芸員

第2回

日時:5月5日(土曜日)
内容:三都それぞれの美
講師:金子信久(当館(とうかん)学芸員