Artscene 芸術の風景 -アートシーン 展覧会情報

芸術、美術、展覧会の紹介をしています。

テマヒマ展 〈東北の食と住〉

artscene2012-03-21



21_21 DESIGN SIGHTでは4月27日より、「テマヒマ展〈東北の食と住〉」を開催します。本展は、東日本大震災を受け昨年7月に開催した特別企画「東北の底力、心と光。 『衣』、三宅一生。」に続き、三宅一生とともに21_21 DESIGN SIGHTのディレクターを務める、グラフィックデザイナー 佐藤 卓とプロダクトデザイナー 深澤直人の視点から、東北の「食と住」に焦点を当てるものです。



東北のものづくりには、合理性を追求してきた現代社会が忘れてしまいがちな「時間」の概念が、今もなお生き続けています。長く厳しい冬を越すなかで、繰り返し根気よく行われる手仕事。暦に寄り添い素材を準備する、自然が息づく謙虚な暮らし。未来を考えるデザインの観点からも注目したい、「手間*1」のプロセス、「ひま*2」(時間)というプロセス。テマヒマかけた東北のものづくりが可能としてきた特色や魅力、そして何よりその考え方を、私たちはどのように明日につないでいけるのでしょうか。



本展に向けて、デザイナーをはじめ、フードディレクター、ジャーナリスト、映像作家、写真家で構成されたチームが、東北6県の「食と住」をめぐるリサーチを続けています。歴史のなかで培われた独自の伝統を継承する農家。時代や社会の動きを見つめ手仕事を再興する職人。若い才能とともに新たなものづくりの可能性を開拓する工房......。粘り強く前向きな東北の人々との出会いが、展覧会というかたちに結実します。



会場では、佐藤 卓のグラフィックと深澤直人の空間構成により、東北のテマヒマかけた「食と住」にまつわる約80アイテムを、撮りおろしの映像や写真を交えて紹介します。東北の文化や精神を背景に生まれたものづくりから、今後のデザインに活かすべき知恵や工夫を探ります。



てま[手間](1)ある事のために費やす時間、また、労力。
ひま[隙・暇・閑](6)何かをするのに要する時間。手間。


てまひま[手間隙・手間暇]手間とひま。労力と時間。
広辞苑』(岩波書店)より



タイトル:
「テマヒマ展 〈東北の食と住〉」


会期:
2012年4月27日(金)-8月26日(日)



休館日:
火曜日(但し5月1日は開館)



開館時間:
11:00-20:00(入場は19:30まで)



入場料:
一般1,000円、大学生800円、中高生500円、小学生以下無料



会場:
21_21 DESIGN SIGHT


主催:
21_21 DESIGN SIGHT、公益財団法人 三宅一生デザイン文化財



後援:
文化庁経済産業省青森県秋田県岩手県山形県
宮城県福島県、東京都、港区



特別協賛:
三井不動産株式会社



特別協力:
株式会社 虎屋



協力:
キヤノンマーケティングジャパン株式会社、マックスレイ株式会社


展覧会ディレクター:
佐藤 卓、深澤直人


企画協力:
奥村文絵、川上典李子


映像制作:
トム・ヴィンセント、山中 有


写真:
西部裕介


学術協力:
東北芸術工科大学東北文化研究センター





会場:

21_21 DESIGN SIGHT(東京ミッドタウン・ガーデン内)

  〒107-0052
  東京都港区赤坂9-7-6
tel. 03-3475-2121



アクセス:
都営地下鉄大江戸線東京メトロ日比谷線「六本木」駅、千代田線「乃木坂」駅より徒歩5分