埼玉 浦和美術館・県立近代美術館
生誕100年記念 瑛九展−夢に託して
100th Birth Anniversary, QEi
会期 2011年9月10日(土)-11月6日(日)
瑛九(えいきゅう・本名は杉田秀夫 1911〜1960)の生誕100 年となる記念の年です。昭和の戦前・戦後にかけて、日本の美術界において創造性に充ちた活動を展開した瑛九の全貌を紹介する大回顧展を開催します。
宮崎市に生まれた瑛九は、幼少期から文化的に恵まれた環境で育ちました。絵画を学びながら、10代の頃から美術評論や写真評論を発表し、フォトグラムの制作も試みています。1936年に“瑛九”として美術界にデビューした後、油彩、写真、コラージュ、水彩、ガラス絵など、多岐にわたる分野で創作活動を続けます。戦後は、1951年に埼玉県の浦和(現・さいたま市)に転居して版画にも取り組み、最晩年は点描による油彩画の制作に没頭しました。
瑛九は、活躍の幅や作風の変化もさることながら、思想的な振幅も激しいため、全体像が見えにくいと思われがちです。しかし、作品とともに残された多彩な足跡からは、自由と独立を重んじ、生涯強烈なオリジナリティを貫いた瑛九の精神が見えてきます。
本展覧会では、近年の資料調査をふまえた多面的な視点から、8つのトピックを設けました。各トピックは、瑛九の特徴的な側面を照らし出す「光源」です。瑛九の人と芸術を、様々な角度から照らし出す8つの「光源」によって、瑛九の「全貌」に迫ります。
なお、この展覧会は出身地である宮崎の宮崎県立美術館(会期:2011年7月16日〜8月28日)と、1951年から没するまで過ごした浦和(現・さいたま市)というゆかりの 地の美術館で開催されます。うらわ美術館と埼玉県立近代美術館は、ともに瑛九を重要なゆかり作家の一人として位置付けて作品を収集しており、加えて出品点数が多いことから、埼玉会場ではひとつの展覧会を章ごとに分けた展示内容で2館同時開催となります。
開館時間 2011年9月10日(土)- 11月6日(日)
休館日 月曜日(10月10日は開館)
観覧料 一般800円 大高生500円
*中学生以下は無料です。
*障害者手帳をお持ちの方(付き添い1名を含む)は半額です。
*リピーター割引:観覧済の有料観覧券を提示すると、団体料金でご覧いただけます
(本展観覧日から1年、1名様、1回限り有効)
主催 うらわ美術館、埼玉県立近代美術館、読売新聞社、美術館連絡協議会
協賛 ライオン、清水建設、大日本印刷、損保ジャパン、日本テレビ放送網
協力 日本通運、JR東日本大宮支社、FM NACK5、REDS WAVE 78.3FM
出品協力 東京国立近代美術館
本展は、埼玉県立近代美術館と同時開催です。
1会場目の観覧券を購入した方に、2会場目の観覧料が半額となる割引券を差し上げます。
埼玉県立近代美術館の公式サイト
http://www.momas.jp/
Topic 1 文筆家・杉田秀夫から瑛九へ――――うらわ美術館
Topic 2 エスペラントと共に――――――――埼玉県立近代美術館
Topic 3 絵筆に託して―――――――――――うらわ美術館
Topic 4 日本回帰―――――――――――――うらわ美術館
Topic 5 思想と組織 ―――――――――――埼玉県立近代美術館
Topic 6 転位するイメージ―――――――――埼玉県立近代美術館
Topic 7 啓蒙と普及――――――――――――うらわ美術館
Topic 8 点へ・・・――――――――――――埼玉県立近代美術館
≪関連事業≫
ギャラリー・トーク 9月24日、10月8日、22日、11月5日(各土曜日) 14:00