Artscene 芸術の風景 -アートシーン 展覧会情報

芸術、美術、展覧会の紹介をしています。

京都・茶道資料館

artscene2011-07-06



裏千家15代家元 「鵬雲斎千(ほううんさいせん)玄室(げんしつ)の茶」

2011年 4月9日(土)−9月19日(月・祝)


月曜休館 (7月18日、8月1日は開館)


[開館時間] 9:30-16:30 (入館と呈茶は午後4時まで   last enter 16:00)

http://www.urasenke.or.jp/textc/gallery/tenji/index.html


裏千家15代家元「鵬雲斎千玄室の茶」

財団法人 今日庵 茶道資料館
〒602-8688
京都市上京区堀川通寺之内上る 裏千家センター内
Tel 075−431−6474

交通:
http://www.urasenke.or.jp/textc/gallery/tenji/access.html


京都駅から地下鉄烏丸線鞍馬口駅 15分 Kyoto Subway "Kuramaguchi"station 15 min.
京都市バス 堀川寺ノ内 2分   Kyoto City Bus "HorikawaTeranouchi" 2 min.
京都駅  タクシー20分      from Kyoto Station, 25 minutes by taxi.


裏千家十五代家元、茶道資料館館長鵬雲斎千玄室大宗匠は4月19日、88歳の誕生日を迎え、これを記念し鵬雲斎が今日までに揮毫した掛物や自作の茶碗、茶杓、好みの茶道具を紹介する展覧会を開催。

 鵬雲斎千玄室は大正12年(1923)、14代無限斎の嫡男として誕生、祖父である13代円能斎より「政興」と命名される。昭和24年(1959)大徳寺において後藤瑞巌より得度、鵬雲斎玄秀宗興居士となった。翌年、利休御祖堂において若宗匠の格式宣誓式を挙行。昭和39年(1964)、無限斎の逝去によって裏千家15代家元を継承した。


 鵬雲斎が、国内はもとより海外への茶道普及を進めることとなった原点は、太平洋戦争にある。戦時、海軍士官として特別攻撃隊員となり、自分の生死を目の当たりにした。敗戦後、虚脱感に襲われていた時、無限斎が進駐軍の将校に毅然とした態度で茶を教えている姿を目にし、戦争に負けはしたが日本文化の持つ力の強さを再認識し、茶道をもって世界平和に貢献することを、生涯の目的としている。

  
 この後、昭和26年(1951)に日本文化使節として初の渡米を果たし、48年(1973)から「一碗からピースフルネスを」の理念を提唱し、道・学・実をもって世界62ヶ国を歴訪、茶道文化の浸透・発展と世界平和の実現に向けた活動を展開している。


 さらに、海外への茶道普及の先駆けとなる多くの茶室を寄贈し、茶道の拠点作りなど長年の努力に対し、平成9年(1997)に文化勲章が授与された。


 平成14年(2002)、16代坐忘斎に裏千家家元を譲った後も、日本文化の普及と世界平和の実現に向けて日本・国連親善大使、日本国 観光親善大使として活動している。


 この展覧会では、自筆の掛物や、自作の茶碗や茶杓、折々に好んだ茶道具をはじめ、絵画や美術工芸品などのコレクションの展観を通じ、鵬雲斎の足跡を紹介。


会期中、陳列替えを行います



[主な作品]


一行「冨貴是吉祥」 鵬雲斎筆

一行「桃花笑春風」 鵬雲斎筆

夕顔蒔絵竹香合 鵬雲斎好 12代黒田正玄

桐の釜 鵬雲斎好 大西浄心

雲浪釜 鵬雲斎好 13代宮崎寒雉作

金襴手菊絵皆具 鵬雲斎好 永樂即全作

交趾ツボツボ紋皆具 鵬雲斎好 永樂即全作

赤楽水指 鵬雲斎作 15代樂吉左衛門焼 蓋12代中村宗哲

金叩蘭花水指 鵬雲斎好 4代宮川香斎作

牡丹唐草絵黒中棗 鵬雲斎好 14代飛来一閑

鳳凰蒔絵黒平棗 鵬雲斎好 11代中村宗哲

茶杓 銘明歴々 鵬雲斎作

茶杓 銘葉光 鵬雲斎作

赤楽茶碗 追銘破草鞋 無限斎作 鵬雲斎追銘

鳳凰絵茶碗 鵬雲斎好 永樂即全作 紫綬褒章受章記念

南鐐鳳来建水 鵬雲斎好 11代中川浄益作 ほか

銀杏棚 鵬雲斎好 14代駒沢利斎

鳳凰絵板文庫 鵬雲斎好 前端雅峯作

 ほか

図録「裏千家15代家元 鵬雲斎千玄室の茶」を販売

[入 館 料]

一般500円、大学生400円、中高生300円
茶道資料館友の会(特別会員 無料、正会員 250円)
淡交会会員350円

小学生以下と茶道資料館メンバーシップ加入校は無料


[呈 茶]

展示期間中、入館者には季節の和菓子と抹茶を一服差し上げております(10時-16時。20名以上団体の場合は要電話予約)。




【講 演 会】

「茶道とともに生きて」

 講師=鵬雲斎千 玄室大宗匠(茶道資料館館長)

 4月30日(土)13時半-15時(開場13時)
定員120名、聴講無料、入館料のみ



 〈初めての方のための茶道体験〉
  展覧会期間中のみ、初心者の方を対象とした茶道体験コーナーを設けています。講師による分かりやすい指導のもと、いすに座る立礼(りゅうれい)で点前(てまえ)を行い、挨拶の仕方やお菓子の食べ方、お茶の点て方、飲み方を体験することができます。展覧会での鑑賞と茶道体験を通じて日本の文化を体感してみませんか。
 10時、11時、13時、14時、15時から1回約1時間12名まで。
 1週間前迄に要電話予約 入館料のみ