恵比寿・東京都写真美術館
プラハに押し寄せるワルシャワ条約機構軍の戦車とプラハ市民
Josef Koudelka
from the Aperture monograph Invasion 68: / Magnum Photos
http://syabi.com/contents/exhibition/topic-1353.html
ジョセフ・クーデルカ プラハ1968
−この写真を一度として見ることのなかった両親に捧げる−
2011年5月14日 ( 土 ) - 7月18日 ( 月・祝 )
東京都歴史文化財団 東京都写真美術館 朝日新聞社
後援:チェコセンター/チェコ共和国大使館
休館日:毎週月曜日 (休館日が祝日・振替休日の場合はその翌日)
http://syabi.com/contents/exhibition/index-1353.html
料 金:
一般 800円
学生 700円
中高生・65歳以上 600円
20名以上団体および東京都写真美術館友の会、当館の映画鑑賞券ご提示者、上記カード会員は2割引。
小学生以下および障害者手帳をお持ちの方とその介護者は無料/第3水曜日は65歳以上無料
〒153-0062 東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
Tel.03-3280-0099
Fax.03-3280-0033
休館日
毎週月曜日 (祝日の場合は開館し、翌火曜日休館)
開館時間
10:00-18:00 (入館は閉館の30分前まで)
レクチャー:ホリー・ペトル(チェコセンター所長)
2011年6月12日(日) 14:00ー15:30
ホリー・ペトル氏を迎えてプラハの街の歴史、魅力、チェコ人気質などについて
東京都写真美術館 2階ラウンジ
開場:13:45より、自由席。
担当学芸員による解説 14:00
2011年5月27日(金)
2011年6月10日(金)
2011年6月24日(金)
2011年7月8日(金)
フォト・ジャーナリズム史に伝説として名を刻み、現在もパリとプラハを拠点に世界的な活動を続けるジョセフ・クーデルカの展覧会を開催。
1938年、チェコスロバキア(現・チェコ)に生まれたジョセフ・クーデルカは、1968年8月に起こったワルシャワ条約機構軍のプラハ侵攻「チェコ事件」時、団結して兵士に抵抗した市民の攻防を写真に撮影している。しかし、“プラハの春”と呼ばれる変革運動が終焉を迎え、ソ連が導く共産主義へと「正常化政策」が敷かれる中、これらの写真は国家から許される記録ではなかった。
そこで、これらの写真はプラハの写真史家とスミソニアン博物館の学芸員等の手によって秘密裏にアメリカへ持ち出され、当時のマグナム会長エリオット・アーウィットを経て、翌1969年「プラハの写真家」という匿名者によるドキュメントとして発表。写真家の名を伏せたまま、ロバート・キャパ賞を受賞した。クーデルカがこの写真の作者であると名乗りを上げることができたのは1984年、彼の父親がチェコで亡くなった後のこと。東西に分断された欧州や冷戦下の政治的状況を顕したこれらのエピソードは、20世紀の伝説となり、世界中のジャーナリストたちによって語り継がれている。
クーデルカが2008年に出版した 『Invasion 68 Prague』 より173点(予定)を出展。突然、街を埋め尽くした戦車に人力で立ち向かったプラハ市民の勇気ある記録をクーデルカの臨場感溢れる写真から振り返り、当時の市民に起きたことをいかに自身の身に引き寄せて、私たちの未来の歴史の糧とするかを検証する。
<展示構成>
Josef Koudelka, Invasion 68: Prague, Aperture, 2008より173点
Josef Koudelka/Magnum Photos, from the book Invasion 68: Prague (Aperture, September 2008)
<作家略歴:ジョセフ・クーデルカ>
1938年チェコスロヴァキアのモラヴィアに生まれ。14歳の頃、自ら摘んだ野いちごを売り歩いたお金で6×6のカメラを買い、初めて写真を撮った。その後、プラハ工科大学で工学を専攻し、卒業後の61−67年、プラハやブラティスラヴァで航空エンジニアとして働いたが、その間も独学で写真を撮り続けていた。
1961年、月刊誌『劇場』に定期的に写真を掲載することになり、芝居の写真を撮り始めた。その後、ビハインド・ザ・ゲート劇場のディレクターからも声が掛かり、以来、舞台写真は初期の代表作となった。そして、この頃から、後の代表作「ジプシー」となる、ロマをテーマに撮り始めた。
彼の初期作品は、「ジプシー」「エグザイル」等の表現に繋がるようなシンプルに被写体を捉える視点や、光と影をグラフィカルに構成する実験的なものまで、独自の手法で制作されていた。
1967年、クーデルカは航空エンジニアの職を辞し、写真家の道を選ぶ。同年、「劇場」シリーズが評価され、チェコスロヴァキア美術家連盟年度賞を受賞し、個展を開催した。ここで初めて展示された「ジプシー」は、生活そのものに密着する圧倒的な取材力と、無駄なく被写体に迫る表現によって高い評価を得る。
今回展示の「プラハ1968」は、ルーマニアでのロマの取材を終えた1968年8月21日に、プラハに帰郷した際におこった「チェコ事件」をドキュメントした作品である。
“Invasion 68: Prague” is organizes by Aperture Foundation in collaboration with Josef Koudelka, and co-produced with Magnum Photos.
This exhibition is made possible, in part, by generous support from Mark and Elizabeth Levine. Additional support provided by HP and Coloredge.