Artscene 芸術の風景 -アートシーン 展覧会情報

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国立西洋美術館 (上野)

artscene2011-02-06


ジャック・カロ 《乞食》 1622‐23年頃

2010年12月10日(金)〜2011年2月13日(日)
国立西洋美術館 版画素描展示室

午前9時30分〜午後5時30分
※2011年1月18日(火)〜2月13日(日)は午前9時30分〜午後5時

※毎週金曜日:午前9時30分〜午後8時
※入館は閉館の30分前まで

休館日: 月曜

主催:国立西洋美術館

観覧料金: 一般420円、大学生130円
※本展は常設展の観覧券でご覧いただけます。
20名以上の団体料金は半額。

※高校生以下および18歳未満、65歳以上の方は無料(入館の際に学生証または年齢の確認できるものをご提示ください)
※心身に障害のある方および付添者1名は無料(入館の際に障害者手帳をご提示ください)

西洋の歴史を振り返ると、かつて特異な目で見られる人々がいたことに気づきます。外国人をはじめ普段目にしない人、見かけや言動の変わった人などです。少数派であったこれらの人々は、しばしば蔑まれ、好奇の対象となりながらも、時には西洋人たちのロマンを映し出す存在でもありました。彼ら社会の「よそ者たち(アウトサイダーズ)」は、それゆえ、大多数の人々の眼差しのあり方を教えてくれる存在でもあります。

この小企画展には、かつての西洋人たちが「よそ者たち」に注いだ眼差しを感じさせる、当館の所蔵版画が展示されます。作品は16世紀から19世紀までにまたがりますが、中心となるのは、17世紀の版画です。この時代の西洋は新大陸や東洋に進出して、それまで見たことのなかった多くの「よそ者たち」を発見しましたが、同時に、西洋に近代国家が生成し、社会のヒエラルキーが確立することによって、内部の「よそ者たち」が以前にも増して顕在化していったのです。特にフランスの版画家ジャック・カロは、鋭い観察眼によって彼らを生き生きと描き出しています。展示されるさまざまな「よそ者たち」は、時代の空気を私たちに伝えてくれることでしょう。

http://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/current.html#mainClm


出品リスト  http://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/pdf/outsiders_lists.pdf
出品作品 画像一覧 http://collection.nmwa.go.jp/artizeweb/search_6_areaart.do?area.location=17