そごう美術館(横浜市)
追悼 人間国宝 三代徳田八十吉展
そごう美術館(神奈川県横浜市)
伝統ある九谷焼に新しい表現を確立した重要無形文化財「彩釉磁器」保持者(人間国宝)、三代徳田八十吉(1933-2009)の没後初となる大展覧会です。
三代徳田八十吉は、石川県小松市の九谷焼窯元生まれ、「九谷焼上絵付」で国の無形文化財に指定された祖父・初代八十吉から古九谷釉薬を、父・二代八十吉からは富本憲吉直伝の現代陶芸を学びました。伝統的な九谷焼の色絵技法に飽き足らず、三代八十吉は研究を重ねて、新たな作品の創作を試み続けます。
35歳で独立してからは、家に伝わる釉薬・古九谷5彩のうち、ガラス成分のない赤をのぞいた紺、紫、緑、黄の4彩を組み合わせて数百もの色を作り出し、独自のグラデーション表現による彩釉磁器の焼成に成功しました。「耀彩(ようさい)」と呼ばれる色鮮やかで美しい作品は現代陶芸界から高く評価され、1971年、第18回日本伝統工芸展で初出品作の「彩釉鉢」がNHK会長賞を受賞。1997年に人間国宝に認定されました。
本展では、三代八十吉の代表作品と、修業時代に古典を模写した珍しい作品など約70点を展示します。また、江戸時代初期の古九谷10点と後期の吉田屋3点に初代、二代八十吉の作品も併せて紹介し、古九谷釉薬の色の系譜をたどります。煌めく色彩、そして輝くような光を放つ、三代八十吉の華やかな色絵の世界をご堪能ください。
開館時間 午前10時〜午後8時 ※入館は閉館の30分前まで
主 催 そごう美術館、朝日新聞社、神奈川新聞社
入館料 大人1,000(800)円、大学・高校生800(600)円、中学生以下無料
前売および20名以上の団体は200円割引。障害者手帳をお持ちの方、および同伴者1名は()内の料金にて入館できます。
後 援 石川県、小松市、加賀市、能美市 神奈川県教育委員会、横浜市教育委員会
協 賛 そごう・西武
http://www2.sogo-gogo.com/common/museum/archives/11/0102_tokuda/index.html
今後の巡回予定:
兵庫陶芸美術館
高松市美術館
MOA美術館
茨城県陶芸美術館
小松市立博物館
・小松市立本陣記念美術館
・小松市立錦窯展示館