川崎市 岡本太郎美術館
池田龍雄 《BRAHMAN 第6章 気跡》
1982−83年 アクリル・紙 個人蔵
企画展 「池田龍雄 ―アヴァンギャルドの軌跡」展
開館時間 : 9:30〜17:00(入館は16:30まで)
休館日 : 月曜日(月曜が祝日の場合は除く)
祝日の翌日(祝日の翌日が土日にあたる場合を除く)
2010年10月9日(土)〜2011年1月10日(月・祝)
第二次大戦後、焼け野原となった東京では、新しい芸術を模索する若き芸術家たちが、実験的でユニークな運動を行いました。そうした「戦後アヴァンギャルド」世代のひとりであり、今なお活躍を続ける池田龍雄(1928年佐賀県生まれ)の世界をご紹介します。
池田は、15歳で海軍航空隊に入隊、特攻隊員として敗戦を迎えたのち、1948年に多摩造形専門学校(現多摩美術大学)に入学。まもなく岡本太郎や花田清輝らの先鋭的な運動に参加し、前衛芸術へと傾倒していきます。絵画におけるルポルタージュの可能性を探るなか、1954年の読売アンデパンダンで《網元》が注目を浴び、諷刺と諧謔にみちたペン画のシリーズが生まれます。その後も「制作者懇談会」ほか様々なグループに加わり、旺盛に作品を発表。60年代末からは概念芸術に関心を抱き、自らパフォーマンスも展開していきました。さらに宇宙と生命の深奥を描いた15年に及ぶ連作「BRAHMANブラフマン」を経て、今も精力的に制作を続けています。
本展は、こうした戦後から現在までの池田龍雄の60年にわたる仕事を概観するとともに、その間に出会った人々との交流を紹介しつつ、時代の軌跡を辿ります。
http://www.taromuseum.jp/exhibition/current.html#kamoi
関連イベント
http://www.taromuseum.jp/exhibition/event.html#ikedaevent