Artscene 芸術の風景 -アートシーン 展覧会情報

芸術、美術、展覧会の紹介をしています。

東京国立近代美術館

所蔵作品展 「MOMAT コレクション」MOMAT Collection


2014.6.7-8.24


イベント情報
会場
東京国立近代美術館本館所蔵品ギャラリー(4F〜2F)


会期
2014年6月7日(土)〜8月24日(日)


開館時間
10:00-17:00 (金曜日は10:00-20:00)
(入館は閉館30分前まで)


休館日
月曜日[ただし、7月21日(祝)は開館]、7月22日(火)


観覧料
一般 430円(220円) 大学生130円(70円)
高校生以下および18歳未満、65歳以上、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。
それぞれ入館の際、学生証、運転免許証等の年齢の分かるもの、障害者手帳等をご提示ください。
( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。
お得な観覧券「MOMATパスポート」でご観覧いただけます。
キャンパスメンバーズ加入校の学生・教職員は学生証または教職員証の提示でご観覧いただけます。
本展の観覧料で、当日に限り、「美術と印刷物 1960-70年代を中心に」展(2F、ギャラリー4)もご観覧いただけます。
無料観覧日
7月6日(日)、8月3日(日)



主催
東京国立近代美術館

所蔵作品展「MOMATコレクション」(4-2F)のご案内
第9室「写真・映像」
第9室「写真・映像」
第10室 「日本画
第10室 「日本画
「眺めのよい部屋」
「眺めのよい部屋」



「MOMATコレクション」展は、日本画、洋画、版画、水彩・素描、写真など美術の各分野にわたる12,000点(うち重要文化財13点、寄託作品1点を含む)を越える充実した所蔵作品から、会期ごとに約200点をセレクトし、20世紀初頭から今日に至る約100年間の日本の近代美術のながれを海外作品も交えてご紹介する、国内最大規模のコレクション展示です。


ギャラリー内は、2012年のリニューアルによって、12の部屋が集合したスペースに生まれ変わりました。その1から12室までを番号順にすすむと1900年頃から現在に至る美術のながれをたどることができます。そして、そのいくつかは「ハイライト」、「日本画」という特別な部屋、あるいは特集展示のための部屋となって、視点を変えた展示を行っています。

「好きな部屋から見る」、「気になる特集だけ見る」あるいは「じっくり時間の流れを追って見る」など、それぞれの鑑賞プランに合わせてお楽しみください。


展示替:年間4〜5回程度大きく作品を入れ替えています(会期によっては、さらに日本画を中心とした一部展示替があります)。



 所蔵作品展「MOMATコレクション」では、解説を聴きながら、所蔵品ギャラリーを巡ることができます。
 作品のいろいろな面が見えてくる、そんな発見がいっぱいの音声ガイドです。ぜひご利用ください。
1F受付にて貸出・返却


ご利用料金:300円
ここが見どころ
特集「何かがおこってる?:1923、1945、そして」(4-3F)
 前回に引き続き、4-3階の総力特集「何かがおこってる?:1923、1945、そして」を2会期連続で取り上げます。1940年代から80年代までの美術を、絵画や彫刻だけでなく、雑誌や映像など時代のようすも交えてご紹介します。特に東京オリンピック(1964年)や大阪万博(1970年)をきっかけとして戦争の記憶が遠のいて行くようすは、わたしたちにも大きな問いを投げかけます。
 2階には、Chim↑Pom、藤井光、村越としやの東日本大震災に関する新収蔵作品を展示。4階から2階へとたどると、関東大震災(1923年)、戦災(1945年)、東日本大震災(2011年)と3度の厄災と復興のくり返しから、様々なことが見えてきます。
今会期に展示される重要文化財指定作品
 *今会期に展示される重要文化財指定作品は以下の通りです。

●原田直次郎《騎龍観音》1890年(寄託作品)
萬鉄五郎《裸体美人》1912年
岸田劉生《道路と土手と塀(切通之写生)》1915年 
●土田麦僊《湯女》1918年
●中村彝《エロシェンコ氏の像》1920年
当館ホームページ(美術館)内の重要文化財コーナーでは、所蔵する13点の重要文化財(1点は寄託作品)について、画像と簡単な解説をいつでもご覧いただけます。どうぞ重要文化財コーナーもご参照
ください。

予告なしに展示内容が変更になる場合もありますので、詳細は出品リストでご確認ください。
原田直次郎《騎龍観音》1890年(寄託作品)
原田直次郎《騎龍観音》1890年(寄託作品)
岸田劉生《道路と土手と塀(切通之写生)》1915年
岸田劉生《道路と土手と塀(切通之写生)》1915年
中村彝《エロシェンコ氏の像》1920年
中村彝《エロシェンコ氏の像》1920年
展覧会構成

「MOMATコレクション」では12(不定期で13)の展示室と2つの休憩スペースが3つのフロアに展開し、2Fテラス付近や前庭にも屋外彫刻展示を行っています。下記マップの水色のゾーンが「MOMATコレクション」です。4Fには休憩スペース「眺めのよい部屋」を併設しています。


所蔵作品展「MOMATコレクション」の会場入口は4Fです。1Fエントランスホールからエレベーターもしくは階段をご利用のうえ、4Fまでお上がりください。
4F

1室 ハイライト
2-5室 1900s−1940s 明治の終わりから昭和のはじめまで
「眺めのよい部屋」
美術館の最上階に位置する休憩スペースには、椅子デザインの名品にかぞえられるベルトイア・チェアを設置しています。明るい窓辺で、ぜひゆったりとおくつろぎください。大きな窓からは、皇居の緑や丸の内のビル群のパノラマ・ビューをお楽しみいただけます。
「情報コーナー」
MOMATの刊行物や所蔵作品検索システムをご利用いただけます。
1. ハイライト
会場風景*
会場風景*
土田麦僊《湯女(ゆな)》
土田麦僊《湯女(ゆな)》
1918年 重要文化財
1918年 重要文化財
 3,000m²に200点以上が並ぶ――この贅沢さがMOMATコレクションの自慢です。しかし近年、お客さまから、「たくさんあり過ぎてどれを見ればいいのかわからない!」「短時間で有名な作品だけさっと見たい!」という声をいただくことが増えました。そこで、2012年夏のリニューアルを機に、重要文化財を中心にコレクションの精華を凝縮してお楽しみいただける、「ハイライト」のコーナーを設けました。
  前回にひきつづき、2室から先は関東大震災後の美術からスタートする特集展示にあてているため、いつもは2室に展示している和田三造《南風》や、3室に展示することの多い高村光太郎《手》を、このコーナーで紹介しています。海外作家では、アンケートに要望の寄せられていたアンリ・マティス《ルネ、緑のハーモニー》を加えました。日本画では、まばゆいばかりの色彩表現を見せる土田麦僊 《湯女》(重要文化財)と、夏の川遊びの様子を描いた鏑木清方《墨田川舟遊》を紹介します。
2. 地震のあとで
 1923年9月1日に起こった関東大震災は東京に壊滅的な被害を与えました。この未曾有の災厄に直面して、表現者たちはどのような行動に出たのでしょうか。十亀広太郎は都内各所を訪ねながら、火災で焼けた樹木や、倒壊した建物、被災者の暮らしぶりを丹念に描きとめました。写真による記録が様々な誌面の震災特集号に掲載される一方、画家はフィクションを介して写真とは異なる臨場感を表現しようと努めました。震災からの復興の過程では「新東京」と題した作品やシリーズが登場し、急速に近代都市へと変貌を遂げつつあった東京の「再生」が印象づけられます。「新東京」で描かれた対象には、百貨店、劇場、鉄道、ラジオ放送局など、人と物と情報が行き交う都市のメディアとしての機能に着目したものが少なくありません。そう考えると、雑誌や絵葉書から収集した出自の異なるイメージをモンタージュする古賀春江《海》の絵画空間も、新しく生まれ変わった都市の活力を映し出していると言えそうです。
古賀春江《海》1929年
古賀春江《海》1929年
北脇昇《美わしき繭》1938年
北脇昇《美わしき繭》1938年
3. 眠りの理由
 絵画に描かれた「眠る人」は、一般的に「休息」や「夢」を意味します。しかし、1930年代後半の日本美術に見られる「眠り」の主題は、戦争に突入していく時代特有の文脈の中で、さらに複雑な陰影を帯びるようになります。青森県出身の阿部合成の《百姓の昼寝》は、飢饉に苦しむ東北の農民の苛酷な境遇を示すものですが、ここで描かれた眠りは、民衆による無言の抗議の姿勢と解釈できるかもしれません。北川民次の《ランチェロの唄》は、男たちが奏でる音楽によって集団催眠状態に陥って踊り狂う民衆の姿を描きだし、戦時体制を遠回しに批判しています。香月泰男の《釣り床》は、現実から逃避する唯一の手段としての眠りを暗示しているとはいえないでしょうか。シュルレアリスムの影響を受けた作品に描かれる「繭」や「卵」も同様に個人の内的世界を守るシェルターという意味を持っていたはずですが、その内部での微睡がすでに脅かされていることが北脇昇や米倉寿 の絵画に明らかです。 
4. 子どもの国民化
 明治以降、子どもは国家が育成すべきであるという近代的な子ども観が浸透しました。さらに1920年代に発展した消費文化の成長とともに、家族の中での子どもの重要性が認識され、生活、教育、娯楽の隅々までいきわたる子ども文化が姿を現します。それが戦争の時代を迎えると、総力戦に向けた子どもの教化の手段に転じるのです。
 1941年制作の国産アニメーション「動物となり組」は、40年に設けられた相互扶助的な地域組織「隣組」の意義をわかりやすく解説する教育的な内容になっています。岡本一平作詞の軽快な歌にあわせて、自警、防災を含む日常生活における助け合いの精神が提唱されますが、それが強力な国民統制の組織として機能したことも想像できます。また恩地孝四郎北川民次ら美術家がかかわった絵本は、寓話の形式をとることで、日本の軍事行動への直接的な言及を避け、むしろ戦争を相対化する視点を提示しているようにも見えます。 
5. 5年間 
松本竣介《Y市の橋》1943年
松本竣介《Y市の橋》1943年
靉光《自画像》1944年
靉光《自画像》1944年
恩地孝四郎《あるヴァイオリニストの印象(諏訪根自子像)》1946年
恩地孝四郎《あるヴァイオリニストの印象(諏訪根自子像)》1946年
 1943(昭和18)年から1947(昭和22)年。1945(昭和20)年の敗戦をはさむこの5年間に、美術家たちは何を考え、どんな作品を作っていたのでしょう。この部屋では、ほぼ制作年順に作品を並べてご紹介します。
 1943年5月、アリューシャン列島アッツ島で日本の守備隊が全滅した出来事は、負け戦でしたが新聞などで大々的に報じられました。勝利が続いた戦争初期とは異なり、国民の目にも戦況の悪化は明らかでした。やがて1944年後半、特別攻撃隊(特攻隊)の出撃と本土空襲がほぼ同時に始まります。画家たちが描いた「作戦記録画」、いわゆる戦争画は、当時の人々がよく知るこれらの主題を多く取り上げています。一方戦争画を描かなかった若い画家、松本竣介は、静まりかえった戦時下の東京や横浜の街を描きました。また版画家たちは日本版画奉公会を結成し、大画面の戦争画とは異なる小さく親しみのある形式で、彼らなりに戦争に関わる作品を制作しました。
 そして1945年8月15日。空襲により壊滅した街で、美術家たちはそれぞれのやり方で活動を再開します。
3F

6−8室 1940年代−1960年代 昭和のはじめから中ごろまで
9室 写真・映像
10室 日本画
建物を思う部屋
6.もはや戦後ではない
 1956(昭和31)年の経済白書に記述された「もはや戦後ではない」という言葉
は、この年の流行語となりました。これは終戦から11年を経て、日本経済が1930年半ばごろの水準にまでようやく回復したことを表しています。庶民にとってはまだまだ手の届かない存在だったものの、冷蔵庫・洗濯機・白黒テレビが「三種の神器」と呼ばれ、新しい生活への憧れをかきたてました。他方、50年に勃発した朝鮮戦争を端緒に東西冷戦の構図は決定的となり、日本の再軍備化が進められました。急速な経済発展、めまぐるしく変わる国際情勢は、人々の生活を豊かにする一方で、さまざまな軋轢や矛盾を生み出します。新しい社会が焦土のうえに築かれ、かつての痕跡が消えていきました。菅野陽の《堆積》は、戦争の記憶が徐々に薄らいでいくさまを、幾層にも折り重なる骸によって表しているかのようです。また、社会矛盾に鋭く目を向けた作家として挙げられるのが、山下菊二です。今回の展示では、昨年度、当館のコレクションに新しく加わった、彼の《あけぼの村物語》をご紹介します。
7. 未来都市は、今日?
 東京オリンピックの開幕を10日後に控えた1964(昭和39)年10月1日、東海道新幹線が開業します。最高時速210キロ、東京―新大阪駅間を約4時間で結ぶ夢の超特急の計画は、もともと戦前に構想され、戦況の悪化から頓挫した「弾丸列車」に端を発しています。ここで初めて、日本は戦争の時代を乗り越えたと言えるかもしれません。70年には「人類の進歩と調和」をテーマに掲げた大阪万博が開幕。それに合わせて、商用目的としては国内2番目の原子力発電所敦賀で稼働を開始し、万博会場に向けて電気を送電しました。69年、アメリカのアポロ11号が人類で初めて月面に着陸し、それが採取した「月の石」は万博会場に展示されました。高度経済成長のもと、人々は新しい時代の到来に期待を膨らませたに違いありません。美術家たちも例外ではありません。新技術や新素材は、彼らの想像力を刺激し、大阪万博の計画には多くの美術家が参加しました。ここで紹介するライト・アートと呼ばれる作品は、この頃制作されたものです。まばゆいひかりのなかに、人々は未来を見出したのでしょう。
8. アメリカの影
 戦後の日本社会の奥深くにまで浸透した「アメリカ」。それは日米安全保障条約によって日本国内に存在し続ける米軍基地に対する反感と、美術、映画、音楽、ファッションなどアメリカ文化に対する共感と、常に相反する感情を伴うものでした。このようなアメリカとの複雑な関係の中で、戦後の日本人の戦争イメージも作られていったと想像できます。
 中村宏の《基地》は、基地反対運動が高揚した1950年代の空気を反映して、生活を脅かす異物の存在を批判的に描きました。しかし高度成長期にあたる60年代になると、基地という主題はあまり描かれなくなります。戦争の記憶の風化が指摘される一方、不思議なことに、少年漫画に戦争物が次々に登場し、タミヤのプラモデルが流行するという現象が生まれました。ベトナム戦争の時期には、アメリカン・ヒーローの凋落を反映するかのような小島信明の《ボクサー》や、アメリカのイラストのパロディーである岡本信治郎の「スフィンクス」など、内なるアメリカを冷静に見つめるような仕事も誕生しました。
9. 歴史が見える場所 「日本発見シリーズ 長崎県
 岩波映画製作所は、土本典昭黒木和雄などの若手を起用して、1960年代初頭の日本各地を都道府県別に紹介する「日本発見シリーズ」を製作しました。50年代の半ばに刊行された岩波写真文庫の「新風土記」の映像版ともいえる内容です。その中から、当時の日本の課題が凝縮しているという点で「長崎県」を選びました。
 まず長崎県の産業を支える造船業と石炭産業が、高度成長期の活気を映し出します。なかでも海底炭鉱で有名な端島軍艦島)の生活風景は貴重な映像です。さらに古くから海洋交通の要衝として栄えた長崎県ならではの異文化混交の在り様が取り上げられます。もちろん、それゆえに隣国との緊張は避けて通れません。映像の中では、日韓国交正常化以前の両国が抱える複雑な問題を、李承晩ラインと大村入国者収容所を通して伝えています。さらに長崎県の軍都としての歴史にも触れ、戦後いち早く平和都市宣言を発しながら、冷戦の始まりとともに佐世保に米軍基地を抱えることになった苦しい現実が示されます。
10. 筆で描く
吉川霊華《離騒》1926年(双幅)
吉川霊華《離騒》1926年(双幅)

 今回の10室は、昨年度に新たに収蔵したうちの4点、吉川霊華《離騒》、小室翠雲《田家真味》、松林桂月《松に看瀑》、小川千甕《寒拾二士》の初公開をかねて、筆墨を表現の主体とする作品を集めてみました。
 東洋画に筆墨はつきものだと考えている人も多いと思いますが、近代日本画では、20世紀初頭のいわゆる「朦朧体」で輪郭線を排除する試みが行なわれて以降、筆墨は必ずしも必須の要件ではなくなっていました。そのなかで線描主体の表現を選んだ画家たちには、伝統の復興や継承に努めたという共通点が見出せます。南画、やまと絵の白描、東洋古代の線表現の発見や見直しによって、近代日本画の多様性は支えられていたのです。
 また、10室入ってすぐの手前のコーナーでは、丸木位里臥龍梅》を、同時代の洋画、書、日本画とともに紹介しています。 
2F

2F

11–12室 1970s−2010s 昭和の終わりから今日まで

コレクションを中心とした小企画「美術と印刷物 1960-70年代を中心に」(ギャラリー4)
11. 地平線、水平線―現代の写真表現から
 「現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展」(6月20日−8月24日)にあわせ、当館のコレクションより、杉本博司楢橋朝子野口里佳の三人の作家の写真作品を、地平線、水平線というキーワードによって紹介します。
 視界の開けた場所で写真を撮る際に、遠くに現れる地平線(水平線)は、画面を上下に分割し、画面の構造を決定する重要な役割を果たします。また、地平線の高さはカメラ=視点の位置や視線の角度を類推する手掛かりになりますし、あるいは、地平線が少し傾いているだけで、画面には、そしてそれを見る私たちの視点には、何らかの動きの感覚が生じます。それらは作者がカメラの前の光景に何を見て、どのように関係を結ぼうとしているのか、つまり作品の意図とも、大きくかかわる要素です。
 三人の作家の、それぞれ異なるコンセプトによる作品で、地平線、水平線がどのように現れているか、その共通性や違いにもご注目ください。 
12. 買ったものとあずかりもの
  1階の企画「現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展」のテーマの一つは、個人コレクターとコレクション。では、美術館は一体どんな作品をどんな理由でコレクションしているのでしょう。ここでは、近年収集した1960年代以降の作品をご紹介します。
 Chim↑Pom、村越としや、藤井光の作品は、東日本大震災がテーマです。91年前の関東大震災、約70年前の太平洋戦争に関する作品を多数所蔵するMOMAT。今度は50年先、100年先の人々に向け、2011年の厄災に直面したアーティストが何を考え、何を作ったのかを伝えるため、このテーマの収集に取り組んでいます。
 また、美術館のコレクション展示には、よく見ると「コレクション」ではないもの、つまりコレクターの方々がMOMATに預けてくださっているものが含まれます。キャプションに「寄託」と書かれている作品を探してみてください。ご紹介する河原温岡崎和郎の作品は、美術館が所蔵していない、しかしコレクションの流れ全体から見るとなくてはならない、だからご厚意に甘えてお預けいただいた、そんな貴重な「あずかりもの」たちです。
イベント情報
MOMATガイドスタッフによる所蔵品ガイド
休館日を除く毎日
日程: 2014年6月7日(土)〜8月24日(日)
(7月12日(土)は13:00から行います。 また、6月7日(土)は研究員による所蔵品ガイドです。)
時間: 14:00-15:00
場所: 所蔵品ギャラリー(1Fエントランス集合)
所蔵品ギャラリーでは毎日、作品解説が行われています。
当館のボランティア「MOMATガイドスタッフ」が、参加者のみなさまと会場をまわり、数点の作品を一緒に鑑賞しながら、作品についての理解を深められるようにお手伝いします。
作品とテーマは、ガイド前に1階エントランスに掲示されます。
約40名のガイドスタッフそれぞれ、作品とテーマが異なりますので、何度参加されてもお楽しみいただけます。

「MOMATガイドスタッフ」のページもあわせてご覧ください。「ある日の所蔵品ガイド」の様子を写真付きで詳しく紹介しています。
会期最初の土曜日は研究員による所蔵品ガイド
日程: 2014年6月7日(土)
時間: 14:00-15:00
MOMATガイドスタッフによるハイライト・ツアー
毎月第1日曜日(無料観覧日)
日程: 2014年7月6日(日)
2014年8月3日(日)
時間: 11:00-12:00
場所: 4階エレベーター前集合
近代日本の美術の流れをたどりつつ、所蔵作品展「MOMATコレクション」の見どころを押さえたい方に。MOMATガイドスタッフが、参加者の皆様とともに4階から2階までをまわり、代表的な所蔵作品を、やさしく解説します。