レオナール・フジタ ポーラ美術館コレクションを中心に
「やわらかい、押せばへこむような皮膚を通し画のもっとも重大な条件である『質』」を描くことを課題としたフジタは、女性の肌の表現に適した乳白色の絵画下地に、細い墨の輪郭線を描くスタイルを確立させた。最新の科学調査により何と、その下地にベビー・パウダーが使用されていた可能性が高まった。
エコール・ド・パリの窮児1920年代のパリには、国外から多くの画家が集まり、その中から「エコール・ド・パリ」が誕生。モディリアーニ、パスキン、キスリングなどフジタの周辺の画家たちの作品と較べてみることで、フジタの「乳白色」の絵画がパリ画壇で異彩を放っていたことが分かる。
これはタイル?アトリエの壁一面を埋めつくした<小さな職人たち>15センチメートル四方のファイバーボードに描かれた作品を、パリのアトリエの壁一杯に飾ったフジタ。「左官」「指物師」などの職人や、かつてパリの路上でみられた「馬車の御者」「ガラス売り」「刃物研ぎ」など、子どもの姿で描かれた様々な職種の人々は真剣ではあるもののユーモアを感じさせる。200点近く制作したとされる本シリーズから95点を一挙公開。
日本初公開!フジタの理想のアトリエ厨房や暖炉、壁に掛けられた絵画など、その全てがフジタ一人の手によって作られたドールハウスともいえるマケット《私たちの家》は、戦後まもなく制作されたフジタの理想の家であった。本展ではそのマケットを、内部を忠実に再現した油彩画《室内》とともに初公開する。
扉にまで描いたの?!連作<小さな職人たち>に先行して制作された、子どもを描いた大きさ違いの小さな作品。これらは本展に際して行われた調査により、1953年にフジタがスペインで入手したアンティークの扉のために描かれたものであったことが判明した。本展の会場では、実際の扉を当時のような装飾を加えて展示する。
開催概要展覧会名
レオナール・フジタ ー ポーラ美術館コレクションを中心に
Léonard Foujita from the Collection of the Pola Museum of Art
会期
8月10日(土)〜10月14日(月・祝)
10時〜19時 (入館は18時30分まで)
毎週金・土曜日は21時まで(入館は20時30分まで)
会期中無休
会場
Bunkamuraザ・ミュージアム JR「渋谷駅」ハチ公口より徒歩7分。東京メトロ銀座線、京王井の頭線「渋谷駅」より徒歩7分。東急東横線・田園都市線、東京メトロ半蔵門線、副都心線「渋谷駅」3a出口より徒歩5分。
(map)
入館料
一般 高・大学生 中学・小学生
当日 1,300円 900円 600円
前売・団体 1,100円 700円 400円
団体は20名様以上、要電話予約(申込み先:Bunkamuraザ・ミュージアムTel.03-3477-9413)。学生券をお求めの場合は、学生証のご提示をお願いいたします(小学生は除く)。障害者手帳のご提示で割引料金有。
・前売券 2013年6月21日(金) 〜 2013年8月9日(金)
・当日券 2013年8月10日(土) 〜 2013年10月14日(月・祝)
主催
Bunkamura、TBS、公益財団法人ポーラ美術振興財団 ポーラ美術館
後援
BS-TBS、TBSラジオ
協力
日本航空、日本通運
企画制作
TBSテレビ
企画協力
テモアン
監修
木島 俊介(Bunkamura ザ・ミュージアム プロデューサー)
内呂 博之(ポーラ美術館学芸員)
作品点数
約200点
問い合わせ先
ハローダイヤル 03-5777−8600
巡回
4月26日(金) 〜 5月24日(金) 金沢21世紀美術館