Artscene 芸術の風景 -アートシーン 展覧会情報

芸術、美術、展覧会の紹介をしています。

三鷹市美術ギャラリー

artscene2011-02-27

財団法人 三鷹市芸術文化振興財団

三鷹市美術ギャラリー
Mitaka City Gallery Of Art

三鷹駅南口デッキを直進。CORAL2階入口から入り最上階へ。


〒181-0013 
東京都三鷹市下連雀3-35-1 CORAL(コラル)5階

Phone: 0422-79-0033 
Fax: 0422-79-0030


 勤め帰りにも立ち寄っていただけるように開館時間を午後8時までとし、施設内も外光を採り入れたオープンロビーと展示室とを割肌ストーンの大きな曲面壁で仕切り、自然に展示スペースへと誘導されるように設計。近現代美術を主とした企画展示を開催。


http://mitaka.jpn.org/ticket/gallery/
http://mitaka.jpn.org/ticket/110416g/



ドーミエとグランヴィル −戯画と挿絵の黄金時代

2011年 4月16日(土)−5月29日(日)

10:00−20:00 (入館は19:30まで)
【休館日】 月曜日


【観覧料】
会員=480円 一般=600円 65歳以上・学生(大・高)=300円

中学生以下・障害者手帳をお持ちの方は無料




 19世紀中頃、不安定に揺れ動くフランスにあってパリは近代の都市として生まれ変わる途上にあり、その混乱と変革の魅力に満ちたパリに活躍の場を得て、時代を象徴する作品を生み出した二人の画家がいた。


 一人はオノレ・ドーミエ(1808−1879)、そして、「グランヴィル」という通称で知られるジャン・イニャス・イジドール・ジェラール(1803−〜1847)。彼らは7月革命で王位についたルイ=フィリップとその閣僚を題材にユーモアと痛烈な批判を伴った戯画を、週刊誌『ラ・カリカチュール』、日刊の風刺新聞『ル・シャリヴァリ』等で発表した。フランスにおける風刺画の黄金期を築いている。これら政治的な作品は1835年に発令された言論弾圧法により中断されるも、以後はそれぞれ独自の分野においてその才を発揮することになる。


 ドーミエはその視点を都市の社会風俗に移し、翻弄されながらもしたたかに生きる中産階級や労働者、平凡な庶民の姿を描き、画壇やアカデミズムとは異なるジャーナリズムの世界からレアリスム運動を推し進めていく。一方のグランヴィルは、風刺画の時代から用いていた動物や植物を擬人化する手法を挿絵の分野で発展させ、その幻想的な世界は『不思議の国のアリス』の挿絵画家ジョン・テニエルにも影響を与えた。現在ではシュルレアリズムの先駆的作品として位置付けられている。

 ほぼ同時期に活躍したドーミエとグランヴィルというふたりの異才をとりあげ、画壇ではなく大衆から生み出された19世紀フランス美術の一端を紹介する。

 主要作品:
 オノレ・ドーミエ 《写真術を芸術の高みまで引き上げるナダール》プールヴァール 1862年
 
 など。