ヴァロットン ―冷たい炎の画家
三菱一号館美術館(東京・丸の内)
http://mimt.jp/vallotton/midokoro.html
〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-6-2
東京メトロ千代田線「二重橋前」駅・1番出口から徒歩3分
都営三田線「日比谷」駅・B7出口から徒歩4分
JR「東京」駅・丸の内南口から徒歩5分
JR「有楽町」駅・国際フォーラム口から徒歩5分
会 期 2014年6月14日(土)〜9月23日(火・祝)
開館時間 10:00 〜18:00(金曜(祝日除く)のみ20:00まで)
入館は閉館の30分前まで
休 館 日 月曜休館(但し、祝日・振替休日の場合は開館/9月22日(月)は18時まで開館)
主 催 オルセー美術館、RMN-グラン・パレ、ゴッホ美術館、
三菱一号館美術館、日本経済新聞社、テレビ朝日
特別協力 ジュネーヴ美術・歴史博物館、ローザンヌ州立美術館
後 援 スイス大使館、在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
スイス大使館
助 成 スイスプロフェルベティア文化財団 prohelvetia
協 賛 大日本印刷
巡 回 先
パリ、グラン・パレ 2013年10月2日〜2014年1月20日
アムステルダム、ゴッホ美術館 2014年2月14日〜6月1日
総合監修 ギ・コジュヴァル(オルセー美術館 館長)
監 修 イザベル・カーン(オルセー美術館 学芸員)
マリナ・デュクレ(フェリックス・ヴァロットン財団 学芸員)
カティア・ポレッティ(同)
お問い合わせ 03-5777-8600(ハローダイヤル)
開館時間:10時〜18時(金曜(祝日と1月2日を除く)は20時まで)
入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜休館(但し、祝日の場合は開館し翌日休館。)
〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-6-2
■東京メトロ千代田線「二重橋前」駅(1番出口)から徒歩3分
■都営三田線「日比谷」駅(B7番出口)から徒歩4分
■JR「東京」駅(丸の内南口)/JR「有楽町」駅(国際フォーラム口)から徒歩5分
1.本展は、日本初のヴァロットンの回顧展です。オルセー美術館およびフェリックス・ヴァロットン財団 の監修による国際レベルの展覧会として、グラン・パレ(仏・パリ)、ゴッホ美術館(蘭・アムステルダム) を巡回。そして2014年という日本・スイス国交樹立150周年の記念すべき年に、当館において開催します。
2.解けない謎のように重層的な作品群
独特の視点と多様な表現を持つヴァロットンの作品は、100年以上たった今でも斬新で現代的です。 胸騒ぎのする風景、不安な室内、クールなエロティシズム―。まるで解けない謎のように重層的な彼の 作品は、観る者に様々な感情を抱かせます。本展では約60点の油彩と、約60点の版画の計約120点を 展覧します。
3.当館のグラフィックコレクションから選りすぐりの約60点を公開
当館はヴァロットンの版画作品を1 8 7点所蔵しています。ヴァロットンの版画作品は世界中に点在し、 まとめて所蔵している美術館やコレクターがほとんどありません。本展では、《アンティミテ》《楽器》 《これが戦争だ》など、希少性の高い連作の揃いを含む重要な作品をお楽しみ頂けます。
《赤い絨毯に横たわる裸婦》 1909年 油彩、カンヴァス 73×100cm ジュネーヴ、プティ・パレ美術館 © Association des Amis du Petit Palais, Genève / photo Studio Monique Bernaz, Genève
《ボール》 1899年 油彩、板に貼り付けた厚紙 48×61 cm パリ、オルセー美術館 © Rmn-Grand Palais (musée d'Orsay) / Hervé Lewandowsky
《貞節なシュザンヌ》 1922年 油彩、カンヴァス 54×73cm ローザンヌ州立美術館 Photo: J.-C. Ducret, Musée cantonal des Beaux-Arts, Lausanne
《赤い服を着た後姿の女性のいる室内》 1903年 油彩、カンヴァス 93×71 cm チューリッヒ美術館©2013 Kunsthaus Zürich. All rights reserved.
《夕食、ランプの光》 1899年 油彩、板に貼り付けた厚紙 57×89.5cmパリ、オルセー美術館 Paris, musée d'Orsay
《トルコ風呂》 1907年 油彩、カンヴァス 130.5×195.5cm ジュネーヴ美術・歴史博物館 ©Musée d'art et d'histoire, Ville de Genève
三菱一号館美術館の希少なヴァロットン版画一括コレクション
これまで、ヴァロットンの作品をまとまって見る機会は非常に限られていました。本展では、三菱一号館 美術館が一括して収蔵した187点の版画作品から、ヴァロットンの独自性を示す貴重な作品ばかりを 選りすぐって出品します。男女の親密な関係を描いた《アンティミテ》、白黒の対比と陰影表現が際立つ 《楽器》、戦争の一場面を客観的な視点で捉えた《これが戦争だ》、そしてアルプス山脈を描いた山の シリーズなど約60点をお楽しみ頂けます。
《嘘(アンティミテ Ⅰ)》 1897年 木版、紙 17.9×22.5cm 三菱一号館美術館
《他人の健康(アンティミテ Ⅸ)》 1898年 木版、紙 17.8×22.4cm 三菱一号館美術館
《勝利(アンティミテ Ⅱ)》 1898年 木版、紙 17.8×22.6cm三菱一号館美術館
《お金(アンティミテ Ⅴ)》 1898年 木版、紙 17.9×22.5cm 三菱一号館美術館
《アンティミテ》作品解説
アンティミスト(親密派)」と称されたナビ派の画家たちと同様、ヴァロットンも親密な室内の情景を繰り返し扱いました。 彼の描く室内画は、まるでのぞき穴から見ているかのような独特の距離感と視点から捉えられています。なかでも、ブル ジョワ風な室内を舞台に男女の怪しい緊張関係を描いた《アンティミテ》(「親密さ」の意)は、その独自の主題と簡潔かつ 洗練された表現から、疑いなくヴァロットン木版画の頂点と言えるでしょう。10点の連作で切り取られた日常の場面には、 裏切りや無関心など不穏な要素が潜んでおり、偽善的な男女関係に対する辛辣で冷やかな画家の視線が露わになっています。

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