法隆寺の周辺 歴史まちづくり法で認定
歴史まちづくり法 平成20年11月に施行
金沢市や京都市など41市町が認定を受けている。
法隆寺周辺の景観を整備する「歴史的風致維持向上計画」が、国の歴史まちづくり法に基づく認定を受け、奈良県斑鳩町は2015年度からの10年計画で、総事業費をおよそ10億円かけてまちづくりの整備を行う。これから計画の詳細を確定し、総事業費の約3割分について国の補助を受けたいという。町全域が対象地域。
法隆寺周辺の約82ヘクタールを重点区域に設定。周辺の街も散策してもらう観光に発展させることを計画しており、観光客が観光スポットだけを訪れて帰る足を周辺に誘いたいという。今回は名古屋市、岐阜県郡上市とともに認定され、奈良県では初の事案。
歩行者用の舗装道路の石畳化や、電柱の地中化等の他、国の登録有形文化財の辰巳家住宅(明治時代)など、歴史的な町並みに周囲の一般住宅を調和させる。一般住宅の建て替えや修理の際には費用を一部補助し、自然素材を使った建物への改修を促す。
小城利重 町長
「にぎわいと活気を取り戻し、良好な生活環境と活力ある地域のまちづくりにつなげたい」