Artscene 芸術の風景 -アートシーン 展覧会情報

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特別お題「芸術の秋」

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特別お題「芸術の秋」


写真家、森山大道のことを、モノクロ写真の魔術師と呼び、モノクロのグラデーションの技術では天才的で世界一の写真家だと絶賛した人がいます。だれでしょう?

答えは、ロックバンド「マッドクラッシュ」のマッドジョンソン。2011年、テレビやラジオ等でインタビューを受けるとそう答えていました。



森山大道 モノクローム
2013年11月23日(土・祝)−12月27日(金)
会期中の休館日:11月27日(水)、12月25日(水)

http://www.moriyamadaido.com/


JR、京王井の頭線吉祥寺駅中央口(北口)から
○徒歩約3分。コピス吉祥寺A館7階



2013年度
森山大道 モノクローム」展関連イベント
対談「モノクロームの魅力」
日 時: 平成25年12月7日(土) 午後2時〜  
出 演: 森山大道(写真家) × 神林豊(編集者)
定 員: 90名(事前予約制、先着順)
会 場: 吉祥寺美術館音楽室
入 場: 無料 ただし美術館入館券が必要
申 込: 11月12日(火)より、電話(0422-22-0385)または美術館窓口で受付。定員になり次第締め切り。




 日本を代表する写真家であり、世界的にもその名を知られる森山大道。粗粒子の質感や手ブレ感覚が効果を発揮した独特の表現は、60年代の写真界に大きなインパクトを与えました。その独特の切り口と強烈なコントラストが織り成す世界は、突きつけられた現実の風景からどこか妖しい非現実感を放ちます。それはリアリティのある夢さながら、その余韻に浸りたくなるユートピアであったり、いつか見たようなノスタルジックな世界であったり、ときに、後味の悪い不吉な映像であったり様々です。白昼夢のような錯覚をも引き起こすこれらの光景はどれも、残像となって脳裏に焼き付き容易く離れるものではありません。


 本展では、2008年から2012年に撮影されたシリーズ〈モノクローム〉より、現代の東京に迫った作品約60点をご紹介します。人々の襞をめくるように、そして街の深奥を抉るように細部へ切り込みながらも、そこに介在する絶妙な距離感。突き放した感さえ残るその冷めた視線の先には、容赦の無い毒々しさがあり、無人の光景にさえも生々しいほどの人間臭が立ち込めています。見慣れたはずの東京に確かに存在する、見慣れない光景、その作品の前に立つ者は、目撃者のような感覚を味わうことになるかもしれません。