Artscene 芸術の風景 -アートシーン 展覧会情報

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藤田嗣治 レオナール・フジタとパリ 1913−1931

artscene2013-06-11



画伯、藤田嗣治の渡仏100周年展として、「裸婦」や書簡など100点が静岡で展覧会。


静岡市美術館
〒420-0852
静岡県静岡市葵区紺屋町17−1
054-273-1515


今からちょうど100年前の1913年、26歳の藤田嗣治(レオナール=ツグハル・フジタ、1886-1968)はフランスへ渡りました。芸術の都パリに世界中から詩人や音楽家、画家、モデルたちが集まり、モンパルナスのカフェでは芸術談義が繰り広げられていた時代のことです。若き日の藤田もその狂騒に飛び込み、なめらかな白い地塗りに細く繊細な墨の線で裸婦や猫を描く独自の作風に至りました。その絵肌は「乳白色の地」と賞賛され、西洋と日本の伝統を融合させたとして高い評価を受け、国際的画家としての活躍が始まります。


本展は、藤田が初めて渡仏した1913年からラテンアメリカへと旅立つ1931年までに焦点をあて、フランスおよび日本各地から集められた作品約100点により構成されます。初公開を含む絵画や書簡などの資料によって、エコール・ド・パリの寵児「フジタ」誕生までの軌跡と、その黄金期の名作をご紹介します。また同時に、藤田と時代を分かち合った芸術家たちの作品をあわせて展示し、幾多の才能を世に送り出した往時のパリの雰囲気もお届けいたします。


前売券
販売期間:3月6日(水)〜4月19日(金)

主催:静岡市美術館 指定管理者(公財)静岡市文化振興財団、静岡新聞社静岡放送
特別協賛:セキスイハイム東海
後援:静岡市教育委員会静岡県教育委員会、在日フランス大使館 アンスティチュ・フランセ日本、静岡日仏協会
協力:日本航空
企画協力:株式会社ブレーントラスト



 
 繊細な墨線の描法で知られ、国際的に活躍した画家、藤田嗣治(1886〜1968)の渡仏100周年記念展「レオナール・フジタとパリ 1913−1931」が20日から、静岡市葵区紺屋町の市美術館で開かれる。


 藤田は東京美術学校を卒業後の1913年に渡仏し、パリで活躍しながら、乳白色の地塗りと墨の線描を特色とする作風を確立。西洋と日本の伝統を融合させたとして高い評価を受けた。第二次世界大戦の後はフランス国籍を取得し、敬愛するレオナルド・ダビンチにちなんでカトリックの洗礼名がレオナールとなった。藤田は東京生まれだが、先祖は江戸時代から駿河田中藩 の藤枝市)に仕えた藩士で、静岡とのゆかりは深い。


 記念展では初公開となる初期の絵画や、若き日の素顔に触れることのできる渡仏時の書簡を公開、「乳白色の地」とたたえられた1920年代の裸婦の作品の傑作も含め、計約100点が展示される。藤田の軌跡をたどると同時に世界中から芸術家が集まった往時のパリの雰囲気も伝わる展示になっている。



 

2013年6月23日まで。開館は午前10時〜午後7時




会期中の月曜は休館(4月29日と5月6日は開館で5月7日が休館)。



一般1200円、大学生・高校生と70歳以上は800円、中学生以下は無料。


問い合わせは同館(電話054・273・1515)