Artscene 芸術の風景 -アートシーン 展覧会情報

芸術、美術、展覧会の紹介をしています。

オバケとパンツとお星さま―こどもが、こどもで、いられる場所 

artscene2013-06-01




オバケとパンツとお星さま―こどもが、こどもで、いられる場所  展覧会情報

タイトル  オバケとパンツとお星さま―こどもが、こどもで、いられる場所
会 期  2013年6月29日(土)-9月8日(日)
休館日  月曜日ただし7月15日(月)は開館、7月16日は休館
開館時間  10:00 - 18:00(入場は閉館の30分前まで)
会 場  東京都現代美術館 企画展示室1階
主 催  公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館
助 成  公益財団法人 花王芸術・科学財団
協 賛  ホルべイン工業株式会社、株式会社遠藤照明シヤチハタ株式会社
協 力  NECディスプレイソリューションズ株式会社、Funaoka Canvas、artdish g、株式会社ishimaru、株式会社三保谷硝子店、有限会社勝俣銘木工業、株式会社丸絋、株式会社イーストウエスト、INTELUX、グラパックジャパン株式会社、株式会社オックスプランニング、有限会社ウォールナット、株式会社DNPアートコミュニケーションズ、株式会社エルトップ、カツミ産業株式会社、株式会社オフィス松下、財団法人一宮地場産業ファッションデザインセンター、株式会社フランドル、株式会社花井、株式会社AJIOKA、株式会社SHINDO、有限会社遠州ネット、細川毛織株式会社、有限会社福田織物、渡邊パイル織物株式会社、双葉レース株式会社、大染工業株式会社、日装株式会社、宮下織物株式会社、株式会社ウエマツ、河村ニット株式会社、株式会社グラン山貴、株式会社アーモンド・アイ、丸安毛糸株式会社、佐藤繊維株式会社、中伝毛織株式会社、株式会社三景、瀧定名古屋株式会社、有限会社カナーレ、有限会社フシミプランニング、一般社団法人日本アパレル・ファッション産業協会、セーレン株式会社、有限会社久山染工、ファインテキスタイル株式会社、宮田毛織工業株式会社、株式会社カメダ、マツオインターナショナル株式会社、シャープ株式会社、東京大学バンタンデザイン研究所、深川資料館通り商店街協同組合、江東区立元加賀小学校、江東区立深川第四中学校美術部
お問合せ  03-5245-4111(代表)/03-5777-8600(ハローダイヤル)

観覧料  一般 1,000(800)円 | 大学生・65歳以上 800(640)円 |
中高生 500(400)円 | 小学生以下無料*保護者の同伴が必要です。
*( )内は20名以上の団体料金
身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳精神障害者保健福祉手帳被爆者健康手帳をお持ちの方と、その付き添いの方(2名まで)は無料です。
*本展チケットで「MOTコレクション」もご覧いただけます。

お得なセット券!  同時開催展とのお得なセット券があります。ぜひご利用ください。
※(  )内はセット券に含まれる各展覧会通常料金の合計
★★「手�勵治虫×石ノ森章太郎 マンガのちから」との2展セット券★★
一般 1,500円(←2,200円)/大学生・65歳以上 1,200円(←1,700円)/中高生 900円(←1,200円)
★★★「手�勵治虫×石ノ森章太郎 マンガのちから」展「フランシス・アリス」展との3展セット券★★★
一般 2,000円(←3,300円)/大学生・65歳以上 1,500円(←2,500円)/中高生 1,000円(←1,800円)

同時開催  ● 「フランシス・アリス展:GIBRALTER FOCUS ジブラルタル海峡編」
● 「手�勵治虫×石ノ森章太郎 マンガのちから」

● 「MOTコレクション
第1部 わたしたちの90年 1923-2013
第2部 ぼくからきみへ―ちかくてとおいたび―」
  2013年6月29日(土) 〜 9月8日(日) 常設展示室
※美術館内はオムツ交換台を備えた化粧室を設けております。 また全室ベビーカーでもご入場いただけます






日頃、当館の活動で接する多くのこどもたち(幼児〜小学生)の様子をみていると彼らに共通して起こる動きがあります。それは、「走ること」、「さわること」、「はしゃぐこと」。これらはこどもならばだれもがもっている本能のようなものです。一方で美術館には「走らない」、 「さわらない」 、「さわがない」という“ルール”があります。それはこどもが本来もつ身体を用いた表現方法を抑制することになるように見えます。もちろん、こどもたちに社会のルールのひとつとして美術館でのふるまいを身につけてもらうことは、社会性を身につける意味で大変重要なことであるのはいうまでもありません。しかしながら、こどもたちの特徴であるさわったり、はしゃいだりする行動を抑制せずに、また安全に楽しんでもらえる展覧会を開催することで、逆に美術館のルールを意識してもらうことも可能ではないでしょうか。

本展は、幼児から小学生のこどもたちを主な対象とし、こどもが、こどもで、いられる場所を目指して、美術館での鑑賞方法を楽しく学ぶとともに、自然なふるまいを抑制することなく美術に親しむ契機を創り出すことを目的に開催します。展示は、こどもたちの興味を引き付けるもの−「オバケ」と「パンツ」と「お星さま」− をキーワードとした5人(組)のアーティストの作品で構成されます。「オバケ」は、見えないものを見る力=“想像力”“好奇心”であり、恐怖に打ち勝つ力=“勇気”を象徴し、「パンツ」は、大切なものを守るものでありオムツからパンツへという“成長の過程”を象徴します。「お星さま」は、“ファンタジーの世界”を表し、光、希望、未来を象徴するものです。これらの3つのキーワードは、こどもの興味を引き付けるとともに「こども」そのものを象徴する言葉として捉えることが可能ではないでしょうか。 

これらのキーワードをもとに、作品の鑑賞だけでなく、参加体験型のアイテムやプログラムによって作品を体感し、その感覚を自由に語り合うことで、こどもが本来もつこどもらしい反応を引き出し、自在な発想がもたらす創造の楽しさをこどもたちとともに、大人の方々にも実感していただきたいと思います。



展覧会3つのOK!

(1) お子さんOK!
美術館にこどもが来てもいいの? もちろんOK!とかく子連れでの美術鑑賞は敬遠されがちですが、本展覧会は、こどもがこどもでいられる展覧会を目指します。お子さんとご一緒のご来館をお待ちしております。もちろん、大人だけの観覧もOK!

(2)「さわって」 「はしゃいで」OK!
通常「走らない」「さわらない」 「さわがない」が、美術館のルール。本展覧会では、これらのルールをゆるやかに解放し、逆説的に美術館のルールを伝えます。(とはいうものの、他の方に迷惑をかけたり、故意に作品を傷つけたりすることはNGです。)

(3)写真撮影OK!
こどもたちの笑顔や一瞬のきらめきは、ぜひ写真におさめたいもの。本展覧会は、一定の撮影条件※において写真撮影OKです。
※撮影について
撮影はお子様の成長記録、ご家族・ご友人との記念写真撮影の目的に限り許可しており、動画撮影や他の来館者の撮影、三脚等を使用した他の方へのご迷惑となるような撮影方法はご遠慮いただくなど、一定の撮影条件があります



オバケとパンツとお星さま―こどもが、こどもで、いられる場所  アーティスト

■出展作家■

変身コーナー担当:ゼロゼロエスエス
オバケ担当:松本 力
パンツ担当:はまぐち さくらこ
お星さま担当:デタラメ星座協会(代表:村井 啓哲/system:筒井 真佐人)
オバケ屋敷担当:トラフ建築設計事務所(鈴野 浩一、禿 真哉)


■出展作品紹介■

変身コーナー担当:ゼロゼロエスエス
最初の展示室で待っているのは変身コーナーです。ひげをつけたり、ちょっと不思議なオブジェをまとったりして、いつもの自分とすこしだけ違う自分になって展覧会をめぐることができます。そんな楽しげな変身コーナーを担当してくれたのは、ファッションデザイナーの伊藤弘子さんとアーティストの松岡武さんからなるゼロゼロエスエスさん。最後の展示室には、いろいろな布があり、「オバケ」と「パンツ」と「お星さま」をテーマに自分だけのオリジナル衣装もつくることができます。


オバケ担当:松本力
オバケ担当はアニメーション作家の松本力さん。松本さんはオバケはみんながいつも使っているいろんなモノや宇宙にもいると考えています。松本さんの考えたオバケがダンスをしたり、よくわからない模様が動いたり、山にたくさんのオバケたちが登っていくアニメーションを展開します。「宇宙の箱」も光にかざしてそっとのぞいてみてください。何がみえるでしょうか?

パンツ担当:はまぐちさくらこ
『お家では、いつもはだかのはだかちゃん。小学校では弱虫な女の子。でもおうちの中では元気いっぱい! 夢をみることが大すき。そして、ぱんつが大すき。そんな、はだかちゃんがなりたいものは、なんと “ぱんつ”。はだかちゃんは、自分で作ったぱんつちゃんと夢の中で“ぱんつのくに”へ旅にでかけました』。パンツ担当の、はまぐち さくらこさんが作ったこの物語にあわせて、展示室全体が絵本のような世界に!
“ぱんつのくに”って? “ぱんつのくに”へこどもたちをいざないます。

お星さま担当:デタラメ星座協会(代表:村井 啓哲/system:筒井 真佐人)
オリオン座、おおぐま座カシオペア座・・・いろんな星座があるけれど、これってだれが決めたのでしょうか? お星さまは、みんなのもの。
ならば、自分の星座をつくってしまおうという展示です。これを考えてくれたのは、デタラメ星座協会代表の村井啓哲さん。星と星をつないでつくるデタラメ星座のつくりかたは、ぜひ展覧会場でご確認ください。

オバケ屋敷担当:トラフ建築設計事務所(鈴野浩一、禿真哉)
展示室の中には、たくさんの額縁が飾ってある部屋が。何かがおこりそうな予感・・・。このあやしげなお部屋を作ってくれたのは、建築家のトラフ建築設計事務所さんたち。題して「化かし屋敷」! 秘密が詰まったこの部屋を探検した後には、たくさんの目玉も待っています!