Artscene 芸術の風景 -アートシーン 展覧会情報

芸術、美術、展覧会の紹介をしています。

日本写真の1968

artscene2013-05-31



会 期: 2013年5月11日 ( 土 ) 〜 7月15日 ( 月・祝 )
休館日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は開館し、翌火曜日休館)
料 金:一般 600(480)円/学生 500(400)円/中高生・65歳以上 400(320)円


( )は20名以上団体、当館の映画鑑賞券ご提示者、上記カード会員割引(トワイライトカードは除く)


小学生以下および障害者手帳をお持ちの方とその介護者は無料/東京都写真美術館友の会会員は無料/第3水曜日は65歳以上無料


http://syabi.com/contents/exhibition/index-1870.html




1960年代後半は、戦争、革命、暗殺など、世界中のあらゆる領域でこれまでの枠組みに対して根源的な問いかけと異議申し立てが行われました。写真においても、近代写真が構築した「写真」の独自性とそれを正当化する「写真史」への問いかけが始まりました。


特に1968年は、「写真100年−日本人による写真表現の歴史展」、『カメラ毎日』での「コンポラ写真」の特集、『プロヴォーク−思想のための挑発的資料』の創刊、そして沸騰する学生運動は大学から路上へ、さらに農村へと展開し、闘争の側から撮影した写真群が巷に叛乱してゆくなど、今日の「写真」の社会的な枠組みを考える上で重要な出来事が集中して現れました。本展では、「1968年」を中心にして、1966〜74年の間で、日本で「写真」という枠組みがどのように変容し、世界を変容させていったかをたどり、「写真とは」「日本とは」「近代とは」をさぐります。



<展示構成>
1968年、日本写真に起こった大きな4つの出来事を核にして展覧会を構成します。
1)「写真100年―日本人による写真表現の歴史展」
2)『プロヴォーク 思想のための挑発的資料』
3)「コンポラ写真」
4)「写真の叛乱(はんらん)」




<展示作品および資料>
■出品作家
東松照明森山大道中平卓馬高梨豊、田本研造、武林盛一、桑原甲子雄牛腸茂雄
鈴木清、新倉孝雄、田中長徳田村彰英渡辺眸、ユニット69 ほか
■出品資料
『PROVOKE』、『カメラ毎日』、『フォトクリティカ』などの写真雑誌
朝日ジャーナル』『アサヒカメラ』『デザイン』などの一般雑誌
「写真100年―日本人による写真表現の歴史展」関係資料 など


展示風景



□ 主催:東京都 東京都写真美術館


<ラウンジ1968>オープン!
「日本写真の1968」展にあわせて、2階に<ラウンジ1968>を用意しました。
展覧会の余韻にゆっくりとひたりながら、1960〜70年代に思いを馳せてみませんか。


・<日本写真の1968>年表展示
1966年〜1974年の年表を展示。写真関係のできごと、日本・世界の動きがわかります
・「1968ノート」
あなたの1968年をお書きください。1968年についての質問も大歓迎。みんなで作りあげるノートです


・あの頃の音楽を聴こう
本展の担当学芸員が選曲した1960〜70年代サウンドの数々を、日替わりでお楽しみください




シンポジウム「日本写真の1968」
2013年6月15日(土) 14:00〜17:00
1階ホール(定員190名)
パネリスト:土屋誠一(美術批評家、沖縄県立芸術大学講師)、小原真史(IZU PHOTO MUSEUM研究員)、冨山由紀子(写真研究者 東京大学大学院博士課程)、金子隆一(当館専門調査員) 

モデレーター:倉石信乃明治大学教授)
※展覧会チケットの半券をお持ちの方は、どなたでもご参加いただけます。
※当日10時より1階受付で整理券を配布します。番号順入場、自由席。



担当学芸員によるフロアレクチャー
2013年5月24日(金) 16:00〜
2013年6月14日(金) 16:00〜
2013年6月28日(金) 16:00〜
2013年7月12日(金) 16:00〜
※本展覧会の半券(当日有効)をお持ちの上、会場入口にお集まりください。



日本写真の1968
本展覧会の開催にあわせて、出品作品や展覧会担当者によるテキストなどを掲載しています。
B5判 276ページ 発行:東京都写真美術館