三輪壽雪・休雪 ― 破格の創造 展
左:三輪壽雪「鬼萩窯変割高台茶碗」2006年
右:三輪休雪「 <龍神伝説> 六鈷杵」2004-2010年
(いずれも山口県立萩美術館・浦上記念館蔵)
三輪壽雪・休雪 ― 破格の創造 展
本展では「萩焼」の重要無形文化財保持者、三輪壽雪氏(じゅせつ、十一代休雪、本名・節夫/1910〜2012年)の代表作と、壽雪氏の長男、当代休雪氏(きゅうせつ、本名・龍作/1940年〜)の代表作を、山口県立萩美術館・浦上記念館のコレクションを中心にご覧いただきます。
三輪家は長州藩の御用窯として江戸時代前期から続いてきた萩焼の名門陶家です。歴代休雪の名を継承し、萩焼の伝統技法を現代に伝えてきました。壽雪氏は茶陶を制作の中心に据え、三輪家の伝統の上に独自の個性を表出させた造形を追求しました。ことに近年の荒々しい肌をもつ鬼萩手の茶碗は圧倒的な存在感をあらわし、豪快な割高台の造形とともに作者の境地を象徴しています。
一方、十二代休雪氏は、萩焼の手法による彫刻的な作品を制作し、自身の内的世界を表現してきました。「愛(エロス)」と「死(タナトス)」という本質的なテーマを自らのライフストーリーと重ね合わせて造形化した作品は、具象的で具体性に富み、見る者に分かりやすく強烈な印象を与え、ときにそこはかとなく漂うユーモアは明るさと爽快感をもたらします。
この度の展示では壽雪氏の造形を7点に代表させ、十二代休雪氏については「ハイヒール」や「LOVE」などの初期の作品から近作の「龍人伝説」にいたるまでの38点を選びました。作陶への揺るぎない信念から生まれた父子二代の「破格の創造」をどうぞご鑑賞ください。
■展示作品リスト(PDF185kb)
http://www.musee-tomo.or.jp/file/list_miwa2013.pdf
〒105-0001
東京都港区虎ノ門 4-1-35 西久保ビル
【地下鉄各駅からのアクセス】
・日比谷線・神谷町駅: 出口4bより徒歩6分
・南北線・六本木一丁目駅: 改札口より徒歩8分(改札口を出て正面左前方のエスカレーターを乗り継いで一番上まで上がって下さい)
・南北線/銀座線・溜池山王駅: 出口13より徒歩8分
・銀座線・虎ノ門駅: 出口3より徒歩10分
【バスによるアクセス】
「神谷町駅前」下車徒歩7分
・都バス・渋88(渋谷駅前―新橋駅前)
・都バス・橋86(目黒駅前―新橋駅前)
・都バス・浜95(品川車庫前―赤羽橋駅前)
※バス情報は2008年9月現在のものです。詳細は変更になることがあります。詳しくは都営バスHPをご覧ください。
【お問い合わせ】
TEL:03-5733-5131(代表)
展覧会概要
三輪壽雪・休雪―破格の創造展
会期 2013年1月19日(土)〜 3月31日(日)
休館日 毎週月曜日(ただし2月11日は開館)、2月12日(火)
開館時間 11:00〜18:00 ※入館は17:30までになります
観覧料 一般1,000円、大学生800円、小・中・高生500円
※未就学児は無料
※障害者手帳をご提示の方、およびその介護者1名は無料となります。
主催 公益財団法人 菊池美術財団、
山口県立萩美術館・浦上記念館
関連イベント情報
講演会1 「萩焼の伝統と壽雪・休雪の造形」
1月26日(土) 15:00より
講師:林屋晴三(当館館長)
※予約不要・聴講無料(展覧会観覧料が必要となります)
講演会2 「破格の歴程―壽雪と休雪の造形」
2月23日(土)15:00より
講師:石�啗泰之 氏(山口県立萩美術館・浦上記念館学芸課長)
※予約不要・聴講無料(展覧会観覧料が必要となります)
休雪氏による講演会 「男と女について」
当館学芸員を聞き手に、三輪休雪氏にご講演いただきます。
3月16日(土)15:00より
講師:三輪休雪 氏(作家) 聞き手:花里麻理(当館学芸員)
※予約不要・聴講無料(展覧会観覧料が必要となります)
●下記のイベントは事前にお申し込みが必要となります。
先着にて予約を受付けております。
(ご予約、お問い合わせお電話:03-5733-5131)
ナイト・ミュージアム
〜能管一管による演奏会〜
2月23日(土)18:30〜(開場18:15)
定員50名様(予約、先着順)
参加費:3,000円
※観覧料を含む
※当日観覧券をお持ちの方は2,000円
■演奏者:藤田六郎兵衛氏(能楽笛方藤田流11 代宗家)
●以下のギャラリートークは、いずれも観覧料でご参加いただけます。
ギャラリートーク 各土曜日、午後2時より(申込み不要)
三輪休雪氏によるギャラリートーク ●2月16日(土)
当館館長によるギャラリートーク●2月2日(土)
学芸員によるギャラリートーク●2月9日(土)、3月2日(土)、9日(土)
●展覧会開催中、西洋館見学会を開催いたします(有料)。