Artscene 芸術の風景 -アートシーン 展覧会情報

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“最古の暦の刀”に金象眼

  長さ75cm鉄製の刀。背の部分に西暦570年に当たる年号や日付が刻まれていた。国内で暦が使われていたことを示す最古の例とされる。

 「金」で銘文の大刀、福岡・元岡古墳群から出土

 福岡市西区の元岡古墳群で出土した、国内最古の暦使用とみられる日付を刻んだ古墳時代の鉄製の大刀(たち)について、福岡市は22日、文字にはめ込まれた金属が金だと分かったと発表した。この時代の刀剣で銘文に金を用いたのは、国内では国宝か重要文化財の3例しかなく、被葬者の高い地位を示すものとして注目される。

 彫った文字に金属を埋め込む「象嵌(ぞうがん)」の技法で、「庚寅の年(570年)の正月六日庚寅の日に刀を作った」と読める漢字19字が記されている。表面を覆うさびを削ったところ、一部に金色が浮かび上がり、分析の結果、金と確認された。